FORTUNE AND FAME（富と名声）
『世の名声は束の間。
それよりも天にあなたの名が
印されていることを喜べ』
人の為…
また、世の為にやっていると
建前で言っても、
実際は誰の為にやっているのかと言うと
己の名声や栄光、
また、私欲を耕すために
やっているに過ぎない。
人は何をするにも
美辞麗句を並べ立てるのである。
「やれ、神のため…
また、国のため…
そして、市民や庶民のためだ…」
といかにも己が犠牲になって
良い事を行っているかの様にみせても、
根底は、
「俺はこんな
素晴らしい事をやっている」
という称賛を求める野心家に過ぎない…
善と悪は表裏一体であり、
どちらに傾くかは人それぞれの
微妙なバランスと好い加減である。
魂のロッカーは、
「たとえ人が全世界を手に入れても
真のいのちを損じたら
何の徳になりましょう…」
と語っている。
浮世での名声や称賛、
また、成し遂げてきた実績などはみな、
緑葉が枯れ葉となり、
落葉となって風に吹き払われて
なくなって行くのと似ている。
THE BIBLEには、
「人はみな草の様…
その栄えは野の花の様…
しかし風が吹くとそれはもはやない…
草は枯れ、花はしぼむ。
しかし大いなる方のことばは
永遠に立つ」
とある。
生きている限り人は、
己の野心と葛藤する。
戦いは周りの人や
関わっているものに対してよりは、
己自身の中にある。
大いなる存在が与えてくれる
スピリットの実は、
「愛、喜び、平安、寛容、親切、
善意、誠実、柔和、自制…」
また、スピリットを無視した
己の野心から醸し出される実は、
「不品行、汚れ、好色、偶像礼拝、
魔術、敵意、争い、そねみ、
憤り、党派心、分裂分派、
ねたみ、酩酊、遊興」
なのである。
自らの地位や名誉をかなぐり捨てて
我々のもとに仕えるために来てくれた
魂のロッカーは、
「あなたが偉くなりたければ
仕えられるのではなく、
仕える者であれ…」
と語っている。
善と悪、理想と現実、
また、白と黒の二者択一ではなく、
その狭間のグレーの領域の中に、
日々のあなたの葛藤がある。
十字架は我々のために死なれ、
また、葬られ、
そして、よみがえられた存在が、
今、グレーのエリアで葛藤するあなたを
支え、守り、導いて、
仕える者として用いてくれることを
忘れない様に…
『数より質。
また、結果より過程。
傲慢にならず謙虚であれ』
アーサー・ホーランド
2016.7.25
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