工藤選手の呪い
「じゃ工藤君、ここまでいいから。見送りありがとうね!元気で」国内線から国際線への乗り継ぎが車で10分もかかる巨大な北京空港でのヒトコマ。先輩の得意なパターンなんです。よく海外遠征の帰り、空港で一番イジりがいがありそうな選手にロックオンすると、帰りも一緒なのにわざわざそのヒトの近くまで行ってそんな事言います。でも今回は先輩がいないのでこの伝統を守るのは僕しかいません。
「もうね、本当にここまでで大丈夫だから。はい、工藤君ご苦労さま」初の海外遠征で突然フラれて苦笑いする工藤選手。周りの日本選手達もニヤニヤ。
さて、そんな冗談はさておき、そろそろ日本へ向かう国際線のチェックインの時間。岩熊アニキの「はい、じゃパスポート集めます」
あら?コートの内ポケットに入れたはずのパスポートが無い!何処を探しても無い!多分国内線に乗ってコートを脱いだ時に落としたんだ!すぐ国内線で使った航空会社に連絡。いや、まじヤバい。とりあえず日本大使館に連絡して、ホテル予約して、あ、日本にも帰国が遅れるって言わなきゃ…
既に観念して、一刻でも早くパスポート再発行の段取りをしなければ…
などと考えていたら、アニキが「パスポートあったゾ!」ダッシュで国内線ターミナルまで戻ってパスポートを受け取り、再び国際線ターミナルでチェックイン。ギリギリ8分前でした。
ホッと一息ついて考えました。
これって工藤選手の呪いだろ!
あ、写真は無事チェックインした後、安堵の岩熊アニキ。と、呪術師、工藤。ウソ、今後の期待大の工藤選手(今回の活躍はK-1HPでご確認下さい)。