ロシア紀行 その8
少しだけ苦い味のベントが終了した。
まぁ無事であった事を喜ぼう。
会場ではアンディ・サワーやメルビン・マヌーフたちオランダ勢が最前列のテーブルを占拠して大騒ぎしていた。
「ヘイ!ミスターレフェリー、一杯飲めよ!」
乾杯は仕事が終わってから。
丁重にお断りして試合の記録を書き上げるためにホテルに帰る。
じゃ、アフターパーティで会おうぜ!
誘われたけど、なんか疲れちゃったよ。
日本語話してないし。
知らないうちに寝ちゃって、起きたらもう朝だった。
出発は夜なので何をしようか考える。
とりあえず、飯だな。
ゴソゴソと起きだしてロビーに降りると、
ヘイ、ミスターレフェリー!
コラ、名前は大成だ!って思ったけど笑顔で振り向くと、
陽気なメキシカン(みたいな)。
誰だって思ったら、ペトロシアンだった。
世間話をして、また会おうぜって分かれる。
なんだかお腹が空いていたので朝飯をモリモリと食べた。
モスクワには有名な博物館があるらしい。さっきペトロシアンが教えてくれた。
どうやらクレムリンの近く。
なんだ、もう2度も行ってるからラクショーぢゃん。
部屋に戻って帰り支度を整えて、
荷物をフロントに預けて出発。
地下鉄に乗って、しっかりと3つ目の駅で降りる。
バッチリとクレムリンの横に出た。