帰国を迎えるイラン人選手と焼肉を食べに行った。

「どうだ？」って聞くと、

「ウマイ」って答える。

どんな風にウマイんだ？って聞くと

このタレがウマイと。

俺がイランに行ったときに食べたキャバブは、

塩と胡椒という単純な味付けだったけど、

ものすごくウマイと思った。

ずーっと何世紀にも渡って肉を食べ続けてきた民族と、

肉をたべ始めて僅か1世紀の俺たちでは、

食べ方も違えば受け取り方だって違うのは当たり前だな。

日本の肉を食べたって言って喜ぶイラン人選手たち。

日本式とペルシャ式でそれぞれお礼を言ってくれた。

笑顔で別れた彼らと、

お互いの文化の、更に下の部分で

分かり合えた気がして嬉しかった。