頑張れ、ノボル君!
二人で書き初めをしました。その時、今日から登校を控えたノボル君はボソリと言いました。
「パパ、なんで学校行かなきゃいけないんだろうね。」寂しそうにその言葉を言った彼の眼は、心なしか潤んでいたような気がします。
「ノボル、実はパパも小さい頃にずーっと思ってたんだよ。でもその答えは見つからなかった。」
「パパ、学校が火事にならないかねぇ。」
「パパも実は、ずっと思ってたんだよ。あ、パパは地震だったけど。特に冬休みと夏休みの最後の日に。でも一度もならなかったよ」
「パパ、今日は祝日じゃないよね?」
「残念だけど、パパもお休み最終日の次の日が祝日になる事を、神様にスゴイお願いしたんだけど一度もなかったよ」
「パパ、行って来るよ。」ようやく諦めたように、ノボル君は唯一の宿題である書き初めをランドセルに放り込んで学校へ向かいました。
あぁ、こうして歴史は受け継がれていくんですね。
大成家の正しい血を受け継いだノボル君、頑張って欲しいです。