ドラマチックな話し
ブザービート。
試合終了と同時に放たれてゴールするシュートの事。
第4ピリオド、タイムアウトで止まった時計は残り時間29秒だった。
息子達のチームは絶望的な点差を、いつの間にかシュートが決まればひっくり返せるスコアにまで追い上げていた。
序盤、動きが噛み合わない息子達のチームはチャンスを確実に極める相手の5番に手を焼いていた。
ハーフタイムまでについた差は20点。
でも後半に入るとシュートは決まりだし、
身体を張ったディフェンスでその差を縮めていった。
流れを変える為のタイムアウトの後、勢い良くゴール下まで斬り込んできた相手の5番を、
ファール覚悟で息子達のチームのポイントガードが止めに入る。
ピッ!審判の笛は無情にも5回目の反則を犯した彼の退場を促した。
残り数秒。
相手の5番は冷静にフリースローを決め点差を広げる。
息子達のチームは刀折れ矢尽きたかに思えた。
最後のワンチャンス。
リスタートで息子達のチームは全員で相手ゴールに向かって走る。
勝つ可能性を信じて、前だけを見て走った。
その時、ほとんど観客のいない
でも、選手の息遣いが聞こえてくるような
最前列の椅子に座る俺は
NBAよりもドキドキして、
bjリーグよりもワクワクして、
ブザービートみたいなドラマを期待するよりも、
そんな彼らの姿に感動した。
悔し涙をこらえてコートを後にする息子達のチーム。
監督を前にすると、我慢しきれずに涙を溢した、
ってなればもっと感動したのに!
バッタリと体育館玄関前のホールにダラシナく寝転んで、
「あ〜疲れた」って口々に呟いてた。
ま、らしいっちゃらしいか(笑)
頑張れ、市工バスケ部!
俺はずっと応援してるぞ!