スペイン紀行マジョリカ島編 その2
俺は、まぁこんな歳になって言うほどの事でもないけど、
真っ暗だと眠れない。
特に海外に来るとTVもつけっぱなしじゃ無いと眠れない。
誰にナンと言われようが、眠れない。
お腹が空いて目が覚めても、部屋は明るくてTVからは陽気な音楽が流れている。何時なんだか良く分からない。
カーテンを開けて外を見るとちょうど夜明けだった。
部屋についている小さなベランダからじゃもったいないほど綺麗な空。
屋上で見ることにした。
桟橋の向こうに泊る豪華客船の先からジワジワと太陽が昇って来る。
海岸の向こうには、なんだかステキな教会みたいな建物が、やっぱりジワジワと姿を現していた。
夜明け感タップリだけど、携帯で現地時間を確認するともう7時。
タイミングの良いことにホテルのレストランがオープンした。
俺は、寝るときはTシャツに短パン。
走るときもTシャツに短パン。
でもって、普段もTシャツに短パンなんでノープロブレム。
そのままレストランへ向かうと、意外に混んでいて
海辺の見える窓のソバの6人がけのテーブルか、奥の2人がけのテーブルしか空いていない。
本当は景色の良い大きなテーブルに座りたかったけど、
慎み深い典型的な日本人の俺は、奥の2人がけの小さなテーブルを選んだ。
水を運んできてくれた小柄なオバちゃんが、アリガトウって感じで小さくウインクしてくれた。
とりあえずガブガブと水を飲む。
お代わり。
オバちゃんは忙しそうなので、自分でキッチンに取りに行く。
向こうで給仕するオバちゃんが、またも小さくウインクしてくれた。
で、バイキング。
ガツガツとお肉、お魚、野菜をお腹に納める。
おまけのフルーツを食べると、もうお腹が一杯だった。
レストランを出ると、もう朝日は高く上っていて、
さっきの教会をサンサンと照らしている。
あそこまで行こう、そう決めてホテルを出た。
海まで降りて海岸沿いを、腹をこなしながら歩く。
見たことも無いような豪華なクルーザーやヨットが並んでいる。
いつか俺もあんなクルーザーに乗ってやる。
って少し前なら思っていたな。
でも、今は小さなカヌーでいいや。
息子と乗れるくらいの小さなやつで。
教会に着くと、もう仕事の時間。
中を見る時間も無く速攻でホテルへ帰る。
まだ消化されていないお肉が出てきそうなほど、ダッシュで(笑)