この時期は休養の他にも色々な場所へ行っての勉強や感性磨きもしたりする。普段会えない人にも会ったりする。
それ以外に重要である事は自分の体のメンテナンス。
先日詳しく内部を診る、所謂“人間ドッグ”を行った。
しかし難関もある。
最大級の辛いことの第一位は“胃カメラ”。
咽頭反射がひどくなかなか検査しずらい。
そこで今回は初めて経鼻内視鏡にしてみた。
シリコン性の管で試す。看護師さんも大丈夫そうだと言っている。
『右にしますか?左にしますか?』
どちらから入れるか選択権が与えられた。
人生今までどちらの鼻の穴が大きいのか意識して来なかった。
もっとよく把握しておくべきだった。
感覚で『右で。』と答える。
重大な決定を下し、先生を待った。
シリコン性の管を抜き、本物の黒い管のカメラを入れる。
狭い所を通るとツーンとした痛みが目の奥に響く。
プールで鼻から水を吸い込んだ時に似てる。
この痛みが2ヶ所ある。
なんとか通過して奥へ進む。
初めて自分の声帯を見た。
いよいよ喉を通る。
やはり咽頭反射が起きてむせてしまった。
上手く呼吸で力が抜こうとしたが暫く続いた。
“吸ったら辛い。溜め息をついて。”と何度も先生が言ってくれる。
普段溜め息は容易くついているが、必要な時につけない。
涙、鼻水、唾液、汗。
顔から、ありとあらゆる水分が出ていた。
なんとか難所を通過して胃に到達。
思ったより苦しくない。口からだった時は検査中もずっと反射が起きていた事を思うとこれは楽なのかもしれない。
検査が終わり背中に汗をびっしょりかいていた。
苦しみ(継続的)対痛み(一瞬+少しの短時間の苦しみ)
痛みの方が我慢出来る。
ような気がした。
それと今回、もうひとつ良い事が。
今まで幾度となく採血をしてきたが、1回で決まったのはこれまで日本全国で2人の看護師さんしかいなかった。
それが、今回は1回で決まった。
『あなたが日本で3人目です。』
本人に伝えると、喜んでくれた。
他にも沢山検査した。
4時間の検査が終わると、走った事はないがフルマラソンを完走した気分になった。
医学がもっと進歩して今よりもっと細い胃カメラが開発されたら良いのにと願いつつ、年齢を重ねて来たら日頃からの検査は大事であると思って帰路についた。
鼻が痛い…。