一ノ関→気仙沼
ガタゴトと軋むバスで山を越えると気仙沼。
津波からの復旧はあまり進んでいないようで
打ち上げられた恨めしそうな船や、寂しげな空き地があっちこっちにあります。
今回の一番の目的を遂行する為に僕は港に向かいました。
たくさんの人が亡くなり、被害にあわれた今回の震災。
特に多くの消防団員が、街や人を守る為に亡くなりました。
僕は同じ消防団員として
何も出来ない自分が歯がゆくて、恥ずかしいとずっと思っていました。
せめて一年を前に、彼らの崇高な精神に花を手向け、何か一つでも役に立つ事が出来ればと思って突発的にここまで来たのです。
結局、雪でボランティア活動は中止、
東京駅で買った花は、長時間の移動で少々くたびれてしまいました。
ダメな僕は、花を港から海に向かって投げます。
すると勢いよく沖に向かって流れて行きました。
立ち止まるな。先に進め、
そんな風に言ってくれた気がします。
どうか安らかにお眠り下さい。そして願わくばあなた達の勇気を
僕に分けて下さい。
合掌