ナベさん。
同じ中学校で2コ下だったらしい。
全く違う道を歩んできたけど、最近僕らの人生は交錯した。
ナベさんは僕と同じくらい、いやそれ以上のフリーダムな人だ。
ナニゲに溶接なんか出来てしまうところが尊敬してしまう。
でも誰もいないお寺で座禅を組んでいたら
そのまま眠り込んで仕事に遅れてしまうところはオトナとしてどうかと思う。
先日イカを釣りに夜の海に行った。
もう釣れないニオイがプンプンで、僕はたったの3投で飽きた。
そして、最近ハマっている北方謙三の水滸伝第6巻を読み始める。
そんなことは全く関係なく、ナベさんは妙な形をしたギンギラギンの餌木を投げ続けた。
まるで修行僧のように黙々と。
僕は、しばし本から目を離してその後姿を見つめる。
そして、
幸せの尺度と人生の充実度について考えることにした。