朝の7時半に下総豊里の駅に着いた。

7月に入ったってだけで半そでに短パンで来てしまった事を後悔する位の肌寒さ。

そんな格好してるのは俺だけってのもサムかったけど。

利根川に沿った国道をヒタスら走る。

同じような風景に見飽きた頃、

架け替えて真新しい、そして真っ赤な銚子大橋を越えた。

たくさんの船が泊まっている銚子港の横をすり抜け、

日曜日でにぎわい始めたポートタワーの下を走る。

なんとなく先っぽっぽい丘の上に供養塔を見つけた。

登ってみると、

先には太平洋に突き出た堤防が、

後ろを振り返れば、今まで走ってきた利根川がうねっている。

千葉最東端

多分。



犬吠崎の下にあった海岸沿いの遊歩道を走る。

すぐに立ち入り禁止の看板。

見えないフリして先に進むとコンクリート製の道路は崖の下に崩れ落ちていた。

で、その横にぽっかりと口をあけたようなトンネルを発見。

もう行かずにはいられない、ってカンジで進むと

道は無くなり崖が崩れた瓦礫の山と打ち寄せる太平洋の荒い波。

でも俺は、ここを行かねばオトナになれない気がして先を進んだ。

小さな岬を二つ越えると、ようやく昔繋がっていたであろう崩れた歩道を発見。

安堵のため息をつくと、また一つ大人の階段を登った気がした。

 



国道沿いにあったレストランでサービスサイズみたいな大生を

ゴックンゴックン呑むと、もう走る気ゼロ。

最寄の駅を探すと「北の国から」に出てきそうな小さな駅を発見。

幸せなことに後40分は電車が来ないことが判明。

ヒゲタ醤油って書かれたベンチで

ノンビリおとぎの国から来るような電車を幸せな気分で待っていた。

シンデレラが降りてくるかもしれないって期待しながら･･･