チェチェン紀行 その5
海外で試合をするという事。
物理的な移動や慣れない環境での精神的及び肉体的な疲労。
自分やセコンド以外勝ちを望まれていない、
というか負けろ!って思われているアウェイ感。
そして、
やっぱり友達やら後輩やら家族やら、
そんな目が無いから”負けちゃってもイイかな”なんて頑張らない事。
だから15000人対2人という敵地の中、
勝つために、
そして勝とうとして闘った今野君は実にオトコらしい。
そんな試合をすると、日本で試合をする何十倍も経験値が上がるはずだ。
辛いとき、苦しいとき
”あのときに比べたら”ってね。
俺は若い選手に言いたい。
どんどん海外に出て試合をしろ、と。
ちゃんとセコンド用に水が出る試合なんて日本だけ!
試合が近くなると呼びに来てくれるなんて日本だけ!
対戦相手のスタイルが事前に分かるの日本だけ!
海外で試合すりゃ周りは敵だらけ!
屋根があってゴングが鳴れば良い方だ。
ファイターはタフな方がいい。
あ、
でも今野君
あれはイカンよ。
あの時、俺を盾にした事(笑)