絵本と紙芝居にあふれた幼稚園
パートタイム教授、奥田健次です(^^)
2020年(令和2年)、あけましておめでとうございます。
さて、サムエル幼稚園もいよいよこの春には第1回目の卒園式を迎えることになります。
なんとも時の経つことの早さを感じざるを得ません。
この年末年始ですが、誰もいない幼稚園で一人もくもくと蔵書の整理をしていました。1日2〜3時間で、4日もかかりましたが、かなり分類が進みました。
私が苦手にしてきた図書館の職員の気持ちが少し分かりましたね。利用者側にいたときは「どうしてこんなに融通が利かない人たちなのかね」と思っていましたが、自分自身が蔵書整理をしてみたら、自分も含めて職員には「きちんと元のところに戻してくれぃ」という気持ちになりましたもん。
今までゴメンよ、図書館の方々。そうね、融通を利かしたらあかん仕事やったんやろうね。
私自身が絵本と本に恵まれて育ったものですから、自然とすごい勢いで幼稚園にも絵本と紙芝居が増えていきました。現在、登録している絵本と紙芝居は1,000タイトルを超えました。長野県で一番小さな幼稚園で、この数ですから一人あたり換算では相当なものとなります。
紙芝居利用を促進するために、ちょっとした記録紙も自作して使っています。
どんどん、子どもたちのために使います。
見学に来られた方は「文学少年が増えそうですね!」とのこと。
そうです。文学少年少女が増えるでしょうね。
子どものうちの読み聞かせ、どれだけ大切か。
そして、自分自身でさらに読むようになると、どんどん力を付けていきます。
読めば読むほど、書けるようになるんやから。
研究会などで「論文を書く力をどう付ければ良いのですか?」と、今でもよく聞かれますが、それは「まず読む量を増やせとしか言いようがありません」と答えています。
書けない人ってのは、読んでる量が圧倒的に少ないということ。
卒園児たちにも年長、小学生以上の紙芝居、絵本の日を作って来られるようにしようかな。
これが整理中の様子。
これ、まだほんの一部ですよ。別の棚にもっとあります。
一旦、棚から降ろして分類しながら棚に戻していくような作業でした。
これからも絵本と紙芝居、増やしていきます。
ちなみに、サムエル幼稚園は2019年度に文科省『学習上の支援機器等教材活用評価研究事業』の指定を受けたのですが、うちで使うICT機器とか基本的には「職員を支援するためのもの」という位置づけです。
いま政府の「学校で一人一台のコンピュータを」という発想は、小学校においては愚策としか言いようがないです。どこの民間業者を喜ばそうとしているのかね。
次世代を担う日本の子どもらがアホになるよ、そんなことをしたら。やめとけ。
教師は大人なので「教師に一人一台のコンピュータを(必修の研修付き)」はお願いします。
子どものうちに「読み、書き、数の操作」はしっかり机の上でやっておいて下さい。タブレットの上ではあかんよ。
「理系-文系とか言うけど、理系ですら読解力が求められるんやから」と言い続けてきましたが、心理学以外の専門家も同様のことを言っておられますね。
「ノートが取れない」中学生。日本の子どもたちの読解力はなぜ落ちたのか。新井紀子さんインタビュー
ちなみに、ベテラン雑誌編集者の話によれば10年前、20年前、30年前と比べてみると、どんどん現在の20代の「印刷物の見開きページに見える文字量」の許容範囲が下がる一方だとのこと。
簡単にいうと書店で「パッと本を開いたときに飛び込んでくる文字の量がこの許容範囲の文字数を超えると、パタンと閉じてしまって読む気が起こらない」ということ。
子育て本だろうとファッション誌だろうと、とにかく写真やイラストが多くなって、文字組がどんどん減ってきているのは、そういう現代の読者に合わせているのだそうです。
この「パッと見の文字数の許容範囲」なるもの。これはある程度成長してしまってからでは、拡大はかなり厳しいです。
小学校の低学年までの間に、かなり拡げておくべきことです。
新聞も売れないし、本も売れない。
ブログが廃れて、ツイッター(280文字)に。
ブログとか、パッと見の文字量が多いもんな。そりゃブログ読者は減るわな。
ツイッターも流行ったので、文字数許容範囲は益々、下がっていくやろうね。
とても上記の新井さんの記事を最後まで読めないんじゃないかな。
この記事も。わざと長々と書いています。
最後まで読めた方は、まだ大丈夫。笑
そういえば、年末年始に私の名前や写真を無断で使用したツイッターが話題になったそうですが、私や私のスタッフ関係者とはまったく無関係のものです。ツイッターはやる予定はありません。
でも、インスタグラムはやろうかな。
それかTikTokとか。
どうせなら、その先のツールで。
私は大人なのでこういうツールを使うのはアリです。
やるときは、このブログで開始宣言しますから。
思い出したわ、そういえば年末にこんな事件もあったね。
小6女児不明、栃木で保護 35歳男を誘拐容疑で逮捕―15歳少女も発見・大阪府警
この事件後、自分の弟子でセンスの良いのが「やっぱり奥田先生の仰る通りの事件ですよね」と言ってきた。「携帯を持っている女児のほうから誘拐する側に接近しているんだから、やっぱり子どもに持たせるべきではないというのを実感しました」とのこと。
でしょ。
これでも、携帯を持たせているほうが安心なの?
そうだと言うなら、アホですね。
塾の帰りが心配なら、迎えに行け。
奥田健次
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