お守りをバカにしてはダメ
2024年の1月がまもなく終わる。2月に入って立春が過ぎたら、ボクと妻はここ数年欠かさずやっていることがある。それは神社のお守りを交換すること。
買い物に出るたびにミューナの健康祈願でお詣りしている六甲八幡神社で、昨年のお守りを納めて新しいお守りを購入している。ただそれだけのことなのに、どことなく気持ちがいい。それどころか邪気から守ってもらえて、いいことが起きそうに感じる。だからボクはそのお守りを、いつも持ち歩く財布に入れている。
こんなことは迷信だと思う人は多いだろう。そう思う人には効き目がないかもしれない。だけどお守りに効果があると思い込んでいる人には、想像している以上の効果があるらしい。心理学の実験で面白い結果が発表されている。
お守りやジンクスは実際に自信を高めパフォーマンスを向上させる効果がある
リンク先の記事はドイツのケルン大学の研究チームが発表した内容がまとめられている。実験の詳細はリンク先の記事を見てもらうとして、その結果だけを抜き出しおこう。
『実験者は「これは幸運のゴルフ・ボールです」と伝えたうえで、参加者に普通のゴルフ・ボールを渡し、1 mのゴルフ・パットの成功率が高くなるかを調べるという興味深い実験を行っています。実験の結果、「普通のボールです」と実験者からボールを渡された人と比べて、「幸運のボールです」と実験者からボールを渡された人はゴルフ・パットの成功率が約17%高くなったのです』
17パーセントという数字は十分に有意性がある。幸運のボールだと思い込むだけで、実際の結果に影響している。この結果についてさらに深く研究が進められている。なぜ迷信が効果を及ぼすのか?
他の実験で明らかになったのは、迷信による自己効力感が関係していると見られている。自己効力感とは『自信』のことで、自分には適切な行動を選択し、遂行する能力があると認識することらしい。思い込みによって自信が高まり。それが結果につながるという流れ。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』という映画で、ハリーはスラグホーンという魔法薬の教授に願い事が叶う薬をもらった。ハリーの親友であるロンがクィディッチのキーパーの試験を受ける前にガチガチに緊張している。このままではライバルに負ける。
そこでハリーは、その薬をロンの飲み物に入れた『フリ』をした。魔法薬が入ったと思い込んだロンは自信を回復して、圧倒的に高いパフォーマンスを見せて選手に選ばれる。実際にはハーマイオニーの魔法の助けもあったんだけれどね。フィクションだけれど、人間の思い込みの大切さを象徴している場面だと思う。
要するに『信じるものは救われる』ということ。だからボクのようにお守りの効果を信じていると、無意識にラッキーなことを引き寄せるのだろうと思う。お守りをバカにするのはもったいないよ。
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