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高羽そらさんインタビュー

男の家事における必須事項

年齢を重ねて思うのは、男性も本気で家事をやるべきだということ。無事に定年まで勤め上げても、人生はまだまだ続く。なのに働いていた時のように家事を妻任せにしていると、結局困ることになるのは自分。

 

老年離婚であれ、病死による別れであれ、今の時代は「おひとりさま」になる可能性が高い。ホテル暮らしやお手伝いさんを雇えるような裕福な人は別として、たいていは自分で生きていかなければいけない。なのに家事をやったことがなければ、あっという間に食生活は荒れて、部屋はゴミ屋敷になってしまう。

 

だから中高年のころから意識して家事をやっていくことは大切。もちろん生活のステージによってできることは異なる。ボクも共働きの時代があったし、妻が専業主婦をしてくれていることもあった。そうした経緯を経て、今は毎日一緒に家事をやっている。

 

妻が専業主婦の時は、日常の家事は完全にお任せだった。年末の大掃除や、女性では無理な力仕事等をやった程度。でも今のように一緒に過ごすようになると、家事も分担するようになる。遅かれ早かれいずれそんな時代を迎える人は多い。そうなった時、男の家事における必須事項がある。

 

それまで家事をやっていない人がほとんどだから、その必須事項は意外な盲点になっている。ボクもそう自覚できるまでは時間がかかった。自宅にいるようになって家事をする場合、必然的に分担というものが生じる。男性にとって必須事項となるのは、これを『自分の分担』だと認識しないこと。

 

ボクたち夫婦も日常の家事で分担が決まっている。でもこれは『取り決め』として分担したというのではなく、自然な流れでそうなってきた。性別を問わず得て不得手のあるのが人間。だから得意なことは自然と担当するようになってくる。でもこれを『自分の分担』だと考えてしまうのは間違い。

 

女性の場合は家事全般に対して「やるべき」ことだと認識している人が多い。ところが男性は途中参加の人がほとんどなので、やっている家事を『自分の分担』だと考えやすい。そうして家事を分離してしまうことで、他の家事に対して『分担外』という意識が芽生えてしまう。

 

するとどうなるか? 『自分の分担』でないものは妻がやるべきだと曲解してしまう。だから妻が体調不良でその家事ができない時、自分がやることに抵抗を感じてしまう。その典型的な例が、熱を出して寝込んでいる妻に「俺のご飯は?」という最低の問いかけをしてしまうようなことになる。食事を作るのが妻の『分担』だと思い込んでいるから。

 

あるいは『自分の分担』と違うことをやろうとする場合、「手伝おうか?」という無粋な問いかけになってしまう。そこには『自分の分担』という家事に対する分離意識が存在しているから。年齢を重ねて男性が家事にフルコミットする場合、このことを忘れてはいけないと思う。

 

最も理想的な考え方は『全ての家事』が自分のやるべきことだと認識すること。例えば大掃除であっても、自分一人で全てをやるという意識を持つべき。そこに『自分の分担』だという意識が介在すると、不満や不平を生み出すことになるだけ。

 

どんな家事も自分がやるべきこと。そう思っていると、妻のやっている家事を少しでも覚えようとする。そうすれば妻が病気の時に代われるし、「おひとりさま」になっても困らない。

 

さらに『全ての家事』が自分の分担だという意識があると、妻が担当している家事に対して素直に「ありがとう」という感謝の思いが湧き出る。やってもらって当たり前ではなく、助けてもらったという気持ちが持てる。


男性がこういう発想になるのは時間がかかるかもしれないけれど、高齢化社会というものを考えたら、家事について本気で見直すべきだと思う。これはボクの実感。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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