高羽そらさんインタビュー

生と死の境界線に存在する『今』

まだ10代なのに世界のミュージックシーンを席巻したビリー・アイリッシュ。そんな彼女が昨日の30日、セカンドアルバムをリリースした。

 

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『Happier Than Ever』というタイトルのアルバム。今日になって2度通して聴いた。すでにシングルとしてリリースされている曲が数曲あるので、親しみを持って聴くことができた。ただどういえばいいんだろう? 危うい空気に満ちていて、心がザワザワとする印象が消えない。

 

そそもそもビリー・アイリッシュというミュージシャンは『陰』の気を放っている。『バッド・ガイ』というヒット曲のようなアップテンポのナンバーよりも、彼女の真骨頂はマイナーコードを多用した陰鬱なバラード。よく聞き取れないボソボソという声で歌うのが特徴でもある。

 

同じ10代でブレイクしたばかりのオリヴィア・ロドリゴは典型的な『陽』の気を放っている歌手。デビューアルバムはアップテンポのポップスや、ティーンらしい恋愛体験を綴ったバラード曲が中心。この二人はほぼ同じ年齢なのに対照的な立ち位置にいる。

 

どちらも応援しているんだけれど、ビリー・アイリッシュの場合はこのまま消えてしまいそうな雰囲気を感じてしまう。彼女自身が過去に心の病を経験してきた経緯もあるんだろうけれど、このセカンドアルバムを聴きながらどうしても変なことを考えてしまう。

 

勝手な想像だけれど、彼女が自殺したと聞かされても驚かない。そんな空気感がこのセカンドアルバムに満ちている。生と死の境界線に立った彼女が、強烈なパワーで『今』という瞬間に自分を奮い立たせているような気がしてならない。つまり一歩間違えば、死の世界へと落ちていくという緊張感。

 

おそらくこのアルバムもヒットするだろう。だけど評価は分かれるかもしれない。ヒットチャートを見ても、圧倒的にオリヴィア・ロドリゴが上位をキープしている。この『陰』と『陽』の二人を、今後も注目していきたいと思っている。

 

同じく生と死の境界線に立つことで『今』を生きている男たちの映画を観た。

 

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2021年 映画#112

『グラン・プリ』という1966年のアメリカ映画。4人のF1ドライバーの戦いを描いた作品。本物のレーサーを使ったり、オンボードカメラでレースシーンを撮影したり、実際のF1レースも撮影に使っている。さらに4人の俳優にはレースカーを運転するためのトレーニングも積んだそう。だから映像だけでも観るに値する素晴らしい作品だった。

 

ストーリーはとてもシンプル。4人のドライバーと恋人や妻たちとの私生活を交えながら、最終戦で勝利したレーサーが年間のチャンピオンとなるという展開。もちろんそのまま簡単に終わらない。最終レースには悲惨な事故が用意されていて、生と死の境界線で戦うレーサーたちの葛藤とプライドが見事に描かれている。

 

人間というのは『今」という時間を全身で感じているとき、最高のエクスタシーを手にできるとボクは考えている。だけどそう簡単にはいかない。どんな人も過去の後悔が心を通り過ぎ、未来への不安に頭を悩ませる。『今』にいるつもりでも、心は過去や未来をさまよっている。

 

だけどレーサーたちは一瞬のミスが命取りになる。それゆえ全身全霊で『今』に集中しないと生き残れない。おそらくレース中に究極的なエクスタシーを体験することで、彼らはレーサーという危険な仕事がやめられないんだと思う。もしかしたらある種の中毒性があるのかもしれない。

 

難攻不落の山に登る登山家も同じ。あるいは宇宙飛行士などもそうかもしれない。生と死の境界線に存在する究極的な『今』は、経験したことのある人にしかわからないんだろうなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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