過干渉でも許せる強い父親
小学校5年と6年生の時の担任教師の誕生日が2月29日だった。だから彼は4年に1度しか歳を取らないといつも自慢していた。もしかしたら子供向けのネタで嘘なのかもしれない。でも閏年の2月29日になるといつもこのことを思い出す。
その教師は当時30歳くらいだったから、もし存命なら80歳くらいだろう。ということはようやく20歳かな? もし生きておられたら、そんなアホなことを言っているような気がする。今日もそんな冗談を成人になって使える赤ちゃんが大勢生まれているのだろう。
さて、とても懐かしい映画を観た。たまたまBSで放送していたので久しぶりに鑑賞した。ボクの大好きな作品だから。
2024年 映画#39
『96時間』(原題:Taken)という2008年のフランス・アメリカ合作映画。ボクの大好きなリーアム・ニーソンの代表作だと勝手に思っている作品。コミカルな役でも、優しい父親でも、シリアスなドラマも演じられる素晴らしい俳優。でもやはりリーアム・ニーソンはアクション映画が似合う。
そんな彼のアクション映画のなかで、ボクはこの作品を超えるハマり役はないと思う。リーアム・ニーソンが演じているのはCIAの元工作員のブライアン。娘のキムを溺愛しているけれど、家庭を顧みることができずに妻に離婚された。結果として彼は引退した。
最初はちょっと気の毒な父親で始まる。元妻のレノーアは金持ちと再婚して、娘のキムも豪邸で暮らしている。17歳の誕生日パーティーに、歌手志望の娘のためにブライアンがようやく手に入れたのは中古のカラオケマシーン。父思いのキムは、それでも喜んでくれた。
ところが義父のプレゼントは乗馬用の馬。金銭的にも社会的地位も格が違う。ということで物語のスタートはとても残念な父親として始まる。そのうえ心配性で、娘が危険な目に遭わないか不安で仕方ない。完全に過干渉と言っていい状態。まるで娘のストーカーのようになっている。
ところがそんな娘が友人とフランス旅行に行った時、アルバニア人の人身売買組織に誘拐されてしまった。犯人の目的は薬漬けにして売春をさせるか、金持ちに売り飛ばすこと。特に処女は高値で売れる。キムはヴァージン。だから96時間以内に救い出さないと永遠に取り戻すことができなくなってしまう。
こうなると金持ちの義父は何もできない、経験もスキルもない。ところがブライアンは単身でフランスに乗り込み、少ない手がかりを集めて娘の行方を探す。結論から言えば娘を拉致したり売買に参加した人間を皆殺しにした。映画としてはエグいけれど、娘のためなら怖いものなしの親父になる。
フランスの諜報機関の友人が、「フランスで違法なことをするな」とブライアンに釘をさす。けれども彼は気にしていない。「娘を助けるためならエッフェル塔でも破壊する」と真面目に答える。本当にやりそうだもんねwww
たった一人で敵を皆殺しにするのはキアヌ・リーブスの『ジョン・ウィック』と似ている。けれどもブライアンの場合は、ひたすら娘を助けたい一心。でもこれだけ強かったら過干渉でも許せるよね。久しぶりに観ても、初めての時と同じくらい興奮できる素晴らしいアクション映画だった。
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