2年以上続いた時間旅行
未明の雨の影響で1日中曇り空だった今日の神戸。気温は12度近くまで上がっているのに、太陽が出ないのでどことなく肌寒い。毎朝6時台に朝食を食べているけれど、この時期は食べ終わっても外は暗い。今日の神戸の日の出時間が午前6時58分だから当然。そのうえ厚い雲があったら夕食時のような朝ごはんになってしまう。日の出を見ながら朝ごはんを食べられるようになったら、いよいよ本格的な春が来たということ。
そんな夜明けが遅い冬でも、部屋の灯りをつけずに布団の中で読書ができる。それはスマートフォンで電子書籍を読んでいるから。毎朝、午前5時台にはスマートフォンで4冊の電子書籍を順次読んでいる。時間が1時間たらずなので、各作品を少しずつしか読み進めることができない。それでも継続していると、かなり分量の多い本でも読破できる。
今朝、そんな風にして読んでいた長い物語が終わりを迎えた。
2024年 読書#11
『新・平家物語』吉川英治 著という小説。単行本の16冊分が電子書籍でひとつにまとめられている。今年の11冊目の読了本にカウントしたけれど、本来なら16冊分のカウントをしたいくらい長かったwww
読み始めたのは2021年の12月。つまり2年以上の歳月をかけて読み終えたことになる。2022年の大河ドラマが『鎌倉殿の13人』だった。それゆえ、そのドラマをより深く理解するために始めた読書。もちろん古典の『平家物語』の現代語訳もそれ以前に読んでいる。
でもこの作品は古典の『平家物語』の範囲に留まらない。『保元物語』、『平治物語』、『義経記』、『玉葉』、『吾妻鏡』というような古典も物語の題材として取り入れられている。だから平清盛の青年時代から、奥州における源義経の謀殺までの長い時代の物語となっている。
実はこの作品を読むのは初めてじゃない。中学生の頃、難しい漢字に苦労しながら読了したことがある。父親が吉川英治さんの大ファンで、著作が我が家の本棚に置かれていたから。だから『新書太閤記』、『私本太平記』、『三国志』、『新・水滸伝』等を夢中で読んだ。
久しぶりに読んで懐かしく、忘れていたキャラに再会できて楽しかった。実在の人物だけでなく、著者が新たに作ったキャラもある。ボクが子供の頃から平清盛を好きだったのは、この小説の影響が大きい。一般的なイメージと違い、この物語では平清盛が前半の主人公として好意的に描かれているから。
それにしても長い旅だったなぁ。毎朝この小説を読んでいる瞬間のボクは、いつも平安時代にタイムトラベルしていた。そしてようやく現代に戻ってきたという状態。本当に楽しかった。また時間を置いて読み直したいと思う名作。でも今年の大河ドラマは『光る君へ』なので、平安時代への時間旅行はまだまだ続きそうだけれどね。
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