やっと大阪の陣が始まった
今日は天気予報通り朝から本降りの雨。神戸では2日前に桜の開花宣言が出たばかり。だからまだ桜が散ることはないので安心。この雨は催花雨(さいかう)だよね。季節を表す日本の言葉って素敵だなぁ。
そんな雨を見つめながら、今日は仕事がはかどった。天気が良くなったらお花見散歩に行きたいから、できる時は追い込んでおかないとね。今月中にどうしてもやり遂げたいことがあるので、全力で取り組んでいる。
さて、今年の大河ドラマは『光る君へ』という紫式部が主人公のドラマ。本当に面白くて毎週の放送を楽しみにしている。すでに4ヶ月目に入った大河ドラマだけれど、ボクはまだ昨年の『どうする家康』の流れを引きずっている。
2024年 読書#29
『徳川家康〔23〕』山岡荘八 著という小説。『どうする家康』をより楽しむために始めた読書だけれど、まだこちらは終わっていない。文庫本で全26巻あって、ようやく第23巻を読了した。ここまできてやっと大阪冬の陣が勃発。家康が大阪に向けて進軍したところで終わった。
関ヶ原の戦いが終わってからここまで長かった。それは大阪の陣の直接的なきっかけとなった大久保長安について詳しく書かれていたから。彼は平和な時代を象徴する武将であり、家康に重用されてから、金山開発に関わる横領によって一族が処刑されるまでに長い文章が費やされてきた。
でも物語としてはとても大切な部分だと思う。大久保長安がキリシタン同士の対立をあおり、結果として大阪城に浪人が集まることになったんだからね。だから大阪の陣が起きた経緯について、著者の歴史観を詳しく知ることができて楽しかった。
気の毒なのは片桐且元の役どころ。豊臣家の家臣でありながら、徳川家との橋渡しをしていた片桐且元。誠実だけれども、凡庸な人物として描かれている。
それゆえ戦争を避けたい家康の意図を汲み取ることができず、やることなすこと裏目に出てしまう。この小説に関する限り、且元がもう少し頭のいい武将ならば大阪の陣は起きなかったという構成になっていた。
史実もそれを裏付けている。大阪と江戸の開戦が避けられないとみると、且元は徳川方に寝返っている。この事実だけ見ると裏切り者に見えるけれど、小説を読んでいると本当に気の毒で仕方ない。豊臣家を存続させるために全力を尽くしていたのに、結果として戦争を引き寄せてしまったんだからね。
この巻の後半では『真田丸』の真田幸村も登場してきた。どうしても顔が堺雅人さんになってしまうけれどねwww さて、残すところ3巻になった。いよいよ終わりが見えてきたなぁ。
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