BFRトレーニングと血圧の関係は

骨密度の増加やメタボ解消、インスリン感受性向上などウェイトトレーニングには様々な効用があり、今後のさらなる高齢化を踏まえ、ジムに重点を置くフィットネスクラブも最近では増えてきました。
しかしデメリットもあり、一般的にウェイトトレーニングは、動脈コンプライアンスを悪化させることが知られています。(※1、※2)しかし有酸素運動と組み合わせたり、サーキット的なやり方にしたりすることで、逆に動脈硬化を改善させるという報告もあります。(※3、※4)

いっぽうBFRトレーニングの場合、20%1RMの負荷、圧は200mmHgで行ったところ、動脈コンプライアンスが改善しています。(※5)
また平均66歳の被験者が140~200mmHgの圧で20分間のウォーキングを行ったところ、やはり動脈コンプライアンスが改善しています。(※6)

では血圧との関係はどうでしょうか。高重量でのトレーニングは血圧が高くなるため、高血圧の人は禁止されることがあります。フィットネスクラブでも、メンバーの血圧を測定して高ければ、トレーニングをしないように注意するところが大半ではないでしょうか。

さて、高血圧の人を対象に、やや軽めのウェイトトレーニング(50%1RM)と、BFRトレーニングとを比較して血圧と心拍数を測定したRCT論文があります。(※7)
それによればBFRトレーニングにより、運動60分後の収縮期血圧が顕著に低下していました。
また健康な男性を対象に80%1RMでの一般的トレーニングと40%1RMでのBFRトレーニングを行わせた研究でも、やはり運動後の収縮期血圧が顕著に低下しています。(※8)運動前は平均133mmHgだったのが、運動後は平均126mmHgになっていました。

高重量でのトレーニングは、ともするとバルサルバ効果により血圧が異常に高まってしまうことがあります。軽い重量で行えるBFRトレーニングは、圧と時間を適正にして行えば、むしろ血圧を下げる効果が期待できるかもしれません。

References:
※1:
M. Miyachi, H. Kawano, J. Sugawara et al., “Unfavorable effects of resistance training on central arterial compliance: a randomized intervention study,” Circulation, vol. 110, no. 18, pp. 2858–2863, 2004.

※2:
S. R. Collier, J. A. Kanaley, R. Carhart et al., “Effect of 4 weeks of aerobic or resistance exercise training on arterial stiffness, blood flow and blood pressure in pre- and stage-1 hypertensives,” Journal of Human Hypertension, vol. 22, no. 10, pp. 678–686, 2008.

※3:
H. Kawano, H. Tanaka, and M. Miyachi, “Resistance training and arterial compliance: keeping the benefits while minimizing the stiffening,” Journal of Hypertension, vol. 24, no. 9, pp. 1753–1759, 2006.

※4:
A. Figueroa, S. Y. Park, D. Y. Seo, M. A. Sanchez-Gonzalez, and Y. H. Baek, “Combined resistance and endurance exercise training improves arterial stiffness, blood pressure, and muscle strength in postmenopausal women,” Menopause, vol. 18, no. 9, pp. 981–984, 2011.

※5:
C. A. Fahs, L. M. Rossow, D. I. Seo et al., “Effect of different types of resistance exercise on arterial compliance and calf blood flow,” European Journal of Applied Physiology, vol. 111, no. 12, pp. 2969–2975, 2011.

※6:
H. Ozaki, M. Miyachi, T. Nakajima, and T. Abe, “Effects of 10 weeks walk training with leg blood flow reduction on carotid arterial compliance and muscle size in the elderly adults,” Angiology, vol. 62, no. 1, pp. 81–86, 2011.

※7:
The acute effect of resistance exercise with blood flow restriction with hemodynamic variables on hypertensive subjects.
J Hum Kinet. 2014 Nov 12;43:79-85. doi: 10.2478/hukin-2014-0092. eCollection 2014.

※8:
Influence of Blood Flow Restriction During Low-intensity Resistance Exercise on the Post-exercise Hypotensive Response.
J Strength Cond Res. 2015 Mar 9

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山本義徳|やまもとよしのり(ボディビルダー)プロフィール

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山本義徳(やまもとよしのり)
生年月日:1969年3月25日
血液型:A型
出身地:静岡県

【経歴】
1969年3月25日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
◆著書
・体脂肪を減らして筋肉をつけるトレーニング(永岡書店)
・「腹」を鍛えると(辰巳出版)
・サプリメント百科事典(辰巳出版)
・かっこいいカラダ(ベースボール出版)
など30冊以上

◆指導実績
・鹿島建設(アメフトXリーグ日本一となる)
・五洋建設(アメフトXリーグ昇格)
・ニコラス・ペタス(極真空手世界大会5位)
・ディーン元気(やり投げ、オリンピック日本代表)
・清水隆行(野球、セリーグ最多安打タイ記録)
その他ダルビッシュ有(野球)、松坂大輔(野球)、皆川賢太郎(アルペンスキー)、CIMA(プロレス)などを指導。

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