摂取カロリーを減らすために Part 2
◆ 痩せるためのアプローチ ◆
- カラダが使うカロリーを増やす
- 食事でとるカロリーを減らす
- 食べたものが体脂肪にならないようにする
- むくみを減らし、余分な水分を抜く
- 食べたものを消化吸収させない
実は消化吸収を邪魔するだけでなく、「消化吸収をゆっくりにする」だけでも、ダイエットには役立ちます。つまり「早く消化吸収される食べ物よりも、ゆっくり消化吸収される食べ物のほうが、体脂肪は付きにくい」ということ。また消化がゆっくりだということは、それだけ腹持ちが良いということになるため、空腹感を抑えてくれる作用もあります。
ゆっくり消化吸収されるためにはどうすれば良いか。それには「油を加える」、「食物繊維を加える」、「酢の物を加える」の三つの方法があります。油を加えるのはカロリーが多くなるので、ここでは取り上げないこととして、残りの二つについて紹介します。
さて、食物繊維には大きく分けて二つの種類があります。一つは「水に溶ける」繊維で、これは消化器の中でゲル状になって、食べ物の移動を遅くしてくれます。具体的には果物や野菜類に含まれるペクチン、こんにゃくや山芋に含まれるグルコマンナンなど。他に昆布やワカメ、寒天などにも含まれます。
この水溶性食物繊維には健康面でのメリットもあって、コレステロールを減らしたり、動脈硬化を予防したりする効果があります。
「水に溶けない」繊維もあります。こちらは水には溶けないものの、水を吸って数倍~数十倍にも膨れ上がり、満腹感をもたらしたり、腸を刺激して便秘を予防してくれたりします。具体的には野菜や豆類、穀類(ふすま)に含まれるセルロースやヘミセルロース、亜麻やココアに含まれるリグニンなどが代表的なものです。
なおダイエット用サプリとして良くみかける「オオバコ」には、水溶性と不溶性の両方が含まれます。
そして酢の物は酢に含まれる「酢酸」の作用によって、食べたものが胃の中に長く留まるようになります。また酢にはクエン酸も含まれ、疲労回復にも効果を発揮してくれることが期待できます。
ちなみにヨーグルトなども、「乳酸」が酢酸と同じような働きをして、消化吸収をゆっくりにしてくれます。
ここで挙げたようなものを上手に食卓に取り入れていけば、それほど空腹感に悩まされなくても、「消費カロリー>摂取カロリー」は実現できるようになるはず。
ガマンばかりのダイエットは、結局どこかで爆発して食べまくったりしてしまうもの。「敵を知り己を知れば百戦危うからずや」というように、しっかりと知識を得て、理解したうえでダイエットに望めば、必ず成功するはずです。