Valentina Lisitsa
現代最高の女流ピアニストと言えば、もちろんマルタ・アルゲリッチであって、これはもう他の追随を許さない。最近はさすがに衰えてきているが、彼女の弾いたショパンのソナタ3番や幻想ポロネーズ、マズルカは私にとって宝物のひとつである。
他にもモーツァルトだったらピリスや内田光子、ブラームスだったらエレーヌ・グリモーが水際立っていて、特にコンツェルトの演奏は感動的である。
そして最近、Valentina Lisitsa というウクライナ出身(米国在住)のピアニストを知った。ラ・カンパネラの動画をyoutubeで探していて見つけたのだが、見事なメカニックである。
Paganini-Liszt La Campanella HQ
https://www.youtube.com/watch?v=MD6xMyuZls0
最近ではヒラリー・ハーンの伴奏を勤めているそうで、音楽性や精神性を含め、まだまだこれから伸びそうである。
彼女には面白い演奏動画があって、ラフマニノフをオーケストラ抜きでピアノパートだけ弾いているのだが、これを聴くと「オーケストレーションも手掛けてみたかったんだろうけど、最高のピアニストたるラフマニノフにとって、オーケストラは必要なかったのだなぁ」と思わされてしまう。興味のある方は聴いてみてください。
Rachmaninoff Concerto #2 minus orchestra Mov 1
https://www.youtube.com/watch?v=ufb2TrR3UAo
Rachmaninoff Concerto No.3 “Solo” Version 1st mov. (with ossia Cadenza ) Valentina Lisitsa
https://www.youtube.com/watch?v=EhEpvIpe-6s