自然に介入しないふれあい
神戸という街は、都会でありながらも自然に親しむことができる。南には瀬戸内海があり、北には六甲山系が存在感を示している。新幹線の駅である新神戸駅の南は高層ビルが立ち並んでいるのに、北側を15分も歩けば布引の滝という名所を散策できる。
だから自然と親しむことに関して、神戸ほど恵まれている街はないと自負している。ただボクも妻も、自然に触れるときに注意していることがある。それは自然の在り方に介入しないということ。
具体的に言えばゴミを必ず持ち帰る。でも持ち帰るのはゴミだけ。もっと大切なのは、自然をあるがままにしておくこと。要するに草花を引き抜いて持ち帰ろうとしたり、動物や昆虫を捕まえたり、石や流木等を持ち帰らないこと。
ボクたちは自然のあるがままを楽しませてもらっているだけ。それゆえ極力介入しないことを意識するべきだと思う。その場に存在するものは、意味があってそうなっている。人間の勝手な判断で持ち帰ることは、その場のバランスを崩してしまうことになる。例えば、貝殻一つでも大きな影響がある。
これから夏になると、ビーチで過ごす人が多くなる。神戸にも須磨海水浴場というビーチがある。そんなとき、美しい貝殻を見たら持って帰る人は多いだろうと思う。けれどもそんな人間の行為が、自然に影響を与えてしまうとのこと。
なぜ貝殻が大切なのか、リンク先の記事にわかりやすく書かれていた。抜粋してみよう。
『ビーチに無造作に落ちている貝殻ですが、実は砂浜を安定させたり、鳥の巣作りの材料になったり、藻類や海藻、スポンジ類、甲殻類といった海洋生物の住処や付着面になったりして役立っています。それだけでなく、貝殻は炭酸カルシウムの供給源にもなっていて、海水に溶けて海洋に循環されているんです』
抜け殻にしか見えない貝殻でも、実はその場の自然に必要なものだということ。イギリスではビーチから天然素材を持ち帰ることが禁止されていたり、アメリカでも生きた貝の採取が罰せられる場合があるそう。実際にフロリダで貝を持ち帰ったことで15日間も投獄された女性がいたらしい。
日本にはそうした法律がないとしても、やはり自然はあるがままなのが理想。地元の漁協が管理している潮干狩りは問題ないけれど、それ以外の自然のものを持ち帰るべきではないと思う。ただ見せてもらうだけで満足できるはず。自然へのリスペクトを忘れてはいけないと思う。
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