アルツハイマーの殺し屋
昨日に引き続き、今日も五月晴れの神戸。気温はほぼ25度で夏日という陽気。買い物の帰り道はしっかり汗をかいた。
でも明日からは台風になりそうな熱帯低気圧の影響で天気は下り坂。晴れ男のボクでも、火曜日の買い物は傘無しでは無理みたい。梅雨が近づいているから、雨の外出に慣れておくのもいいだろう。
さて、ボクの大好きなリーアム・ニーソンが、いよいよこんな役を演じる年齢になったんだなぁと感じ入る映画を観た。
2024年 映画#92
『MEMORY メモリー』(原題:Memory)という2022年のアメリカ映画。
リーアム・ニーソン演じるアレックスは冷酷な殺し屋。人を殺すことを全く躊躇しない。依頼を受けたら迅速に、かつ確実にターゲットの命を奪う。ところが高齢になったことでアレックスはアルツハイマーを患っていた。
すぐに忘れてしまうので、大切なことは腕にマジックで書き込んでいる。そのうえ病気の影響で余命宣告も受けている。それで組織に引退を申し入れたが、どうしても断れずに依頼を受けた。殺す相手は2人。
一人は簡単に殺した。ところがもう一人は少女だった。残忍な殺し屋だけれど、アレックスは子供を絶対に殺さない。それゆえ依頼主に契約解除を申し入れる。そして子供を殺すことをやめるように警告する。もしその少女を殺せば、必ず依頼主の命を奪うと宣言した。
その依頼主というのが大金持ちのダヴァナという女性で、モニカ・ベルッチが演じている。ダヴァナはアレックスの警告を無視して、別の殺し屋に依頼してその少女を殺してしまう。息子のスキャンダルを隠蔽するのが目的だった。
ということでアレックスの復讐劇が始まる。少女を殺した実行犯、仲介した弁護士、そしてダヴァナの息子まで殺してしまう。残すはダヴァナだけ。けれど彼女を殺すときに弾切れになり、ダヴァナを護衛していた刑事に逮捕されてしまう。その刑事から過剰な暴行を受け病院に収容された。
こうなるとダヴァアに法の裁きを受けさせるしかない。それゆえアレックスは自分を追っていたFBIに協力を依頼する。
このFBIの捜査官たちは、ダヴァナの息子が関わった人身売買と難民の少女虐待事件を追いかけていた。アレックスはダヴァナを追い詰める証拠を手に入れた。ところがその証拠を隠した場所を忘れてしまう。だってアルツハイマーだから。
でもダヴァナも相当な悪女。入院しているアレックスを医師に依頼して殺そうとした。そこで騒ぎとなって、最終的にアレックスは警官に撃ち殺されてしまう。さて困った。ダヴァナを追い詰める証拠の隠し場所がわからないまま。
ここからの展開がこの映画は普通と違った。ボクとしては予想通りの結末だったけれど、この映画のテーマが強く主張されている素晴らしいエンディングだと思う。それにしてもリーアム・ニーソンがアルツハイマーの役を演じる年代になったんだね。
年代に応じた役ができるのはイギリス系俳優さんのすばらしいところ。この先も彼の素敵な演技を楽しめることを期待している。
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