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【響の食帳】青柚子と茗荷の香りに夏を感じて。暗闇坂宮下の宮下さんによる和食の会「半夏生 夏迎え」

蛸とたたきおくら

「暗闇坂宮下」の宮下さんによる、月一回の料理教室食事会は、刻々と変わる季節を感じるひととき。
季節の味を味わいたい。そう思っても個人ではなかなか手に入らない食材が多いので、私にとっては貴重な機会となっています。

【響の食帳】微かな苦みに春を感じて。暗闇坂宮下の宮下さんによる和食の会「山笑う 芽吹きの春」
【響の食帳】瑞々しい新ものに潤される時間。暗闇坂宮下の宮下さんによる和食の会「目に青葉 新緑の歓び」

6月のテーマは「半夏生 夏迎え」。

先付  吸いとろろ 新じゅんさい
前菜  蛸とたたきおくら
前菜  鰻ざく
前菜  芯取り菜とえのき、蟹の青柚子浸し
前菜  甘唐辛子じゃこ炒り煮
前菜  モロッコ隠元胡桃和え
お椀  沢煮椀
お造り 太刀魚焼き霜造り あしらい
油物  魳酒盗焼き
煮物  茄子揚げ浸し 乾し海老
ご飯  茗荷しらすごはん 吸い物 水茄子漬け
甘み  枇杷コンポート ブリアサバランジンジャー

吸いとろろ 新じゅんさい 青柚子
沢煮椀 太刀魚焼き霜造り あしらい
かます酒盗焼き 茄子揚げ浸し 乾し海老
茗荷しらすごはん 枇杷コンポート ブリアサバランジンジャー

半夏生とは、昔は「夏至から数えて約11日目」でしたが、現在は「黄経100度の点を太陽が通過する日」。今年は7月2日にあたります。
この頃は大雨が降ることが多いため、農家の方々は半夏生までに農作業を終えるとされています。

そして、今回の食事会の前菜「蛸とたたきおくら」は、半夏生にちなんだメニュー。
関西の一部では、半夏生に蛸を食べる風習があるとか。7月2日は「蛸の日」にもなっていますね。

今回の献立では、夏らしい粘り・苦みを味わうことができました。
春にも苦みのある食材を味わいますが、春の苦みはデトックス。渋みも含む苦みです。夏は「身体を冷ます」苦み。キリリとした苦みは爽やかさを感じさせてくれます。
そして粘りは、つるりとした涼やかな食感で、胃腸を整えたり疲労回復を促してくれたり。

そんな初夏の味に合わせる日本酒は、京都伏見のお酒「月の桂」。
今回は3種類「祝八〇% 純米酒」「夏の生酒 純米吟醸」「抱腹絶倒 低アルコール純米酒」を味わいました。
やはり、初夏の味には夏の生酒がぴったり。そして、抱腹絶倒の乳酸飲料のような爽やかさにびっくり。
私の地元である京都のお酒も、確実に進化していることに驚きを隠せませんでした。

季節折々の食材には、その季節に食べる「意味」がある。
そしてそれを美味しく感じる身体であること。

青柚子の香りが運んできた来る夏に想いを馳せて。
次回は夏。涼を求めて食事会へ向かいます。

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平野 響|ひらのひびき(フードアナリスト)プロフィール

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平野響(ひらのひびき)
生年月日:1974年4月7日
出身地:Kyoto
特技:食器選び、お店選び

フードアナリスト。食やワインの情報ブログを運営。難易度の高い料理を、家で手軽に作る方法を研究中。

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