はじめてゲイビデオに出演したときの話14
→はじめてゲイビデオに出演したときの話13
ボク「けど……」
この高身長の童顔モデルさんは
名前をヒカルくんと言いました。
矢代「ヒカルくん、今日はこの子
今日のモデルのアキラくん」
ヒカル「よろしくお願いしまーす！」
ボク「よ、よろしくお願いします……」
矢代「うん。じゃあ、ちょっと公園内で
撮影できるスポット探そうか」
そう言われ、監督、AD、ヒカルくんボクが
ゾロゾロと歩きだします。
ADさんと監督が打ち合わせしながら
前を歩いているので、ボクはヒカルくんと
雑談をしながら後を付いていきました。
ヒカル「撮影はもう長いんですかー？」
ボク「いや、実は昨日が初めてで……
（近くで見るとホント綺麗な顔してるな）」
ヒカル「そうなんですかー。僕も実は
今日が２回目でー」
ボク「へえ……」
ヒカル「普段はお店に入ってるんですけどー」
ボク「お店？」
ヒカル「そう、ここのビデオ会社がやってる
ウリ専（ゲイ風俗）で働いてるんですー」
※これはゲイビデオあるあるです。
ゲイビデオ会社の多くは、風俗も一緒に
経営していることが多く、出演モデルも
大体がその風俗店から調達します。
ヒカル「矢代さんがたまにお店の事務所にも
来るんですけど、お店の宣伝にもなるから
出なよってずっと言われてて……」
※多くは、そうやって口説かれる人が多いです。
風俗店側からすれば「ビデオに出てたあの子です」と
客を呼び込みやすいし、ビデオ会社側もモデルを調達する
手間が省けるので一石二鳥というわけですね。
ボク「そうなんですかー」
すると、矢代さんが、こちらにカメラを向けているのに気づきました。
矢代「あ、ごめんごめん。そのまま話してていいよ。
ここ音は使わずに音楽かぶせるから、話してる内容も
気にしなくていいし。そのままフランクな感じで」
このときもボクはそういうものかと納得して
ヒカルくんとの会話に戻ろうと彼のほうを見ました。
すると、ヒカルくんがカメラを覗く矢代さんのことを
ポーッと見ているのに気付きました。
ヒカル「矢代さん、かっこいいですよね……」ﾎﾞｿｯ
ボク「え？」
ヒカル「あっ、えっと、えへへ……////」
ボク（そういうことか……）
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