珍しくナンパされた話
大島薫です。
東京に引っ越してきて
よく思うのですが
繁華街が多いですね。
大阪なら人と会うといえば
キタかミナミになるのですが、
東京で打合せとなると、向こうの
指定する場所も色々あって
なかなか立地に不慣れな身としては困ります。
さて、ある日
ボクは新宿で打合せを終え、
家に帰ろうと駅に向かっていました。
ボク(うーん、今日の打合せは長かったなぁ……)
そんなことを思って歩いていると
ふいに後ろから声をかけられました。
???「ちょっとすいませーん!」
振り返る間もなく声の主が
横について歩き始めます。
30代後半くらいの男性でした。
ボク(ん? キャッチか?
それにしては、キャッチっぽくないな……)
こう言ってはなんですが、
男性はチャラチャラした雰囲気もなく、
どちらかというとどこにでもいそうな
サラリーマン(スーツは着てないけど)といった感じでした。
すると、男性はこう続けてきました。
???「あのー、この辺に新宿一
美人なお姉さんがいるって聞いたんスけどー
お姉さんのことっスか?www」
驚きました。
ナンパです。
ボク(うおー! 久しぶりにされたー!!
つーか、なんだよその誘い文句)
そのとき女装で生活するようになって3年程でしたが、
ナンパというのはほとんどされたことがなく、
少しテンパりました。
ナンパ男「ねーねー、お姉さんスか?w」
ボク(うーん、困ったなぁ……)
というのも、ナンパというのは非常に困りもので
ボクは絶対に付いていくことができないんですよね。
例えば、彼がボクを女性だと思って誘っていた場合、
仮に付いて行っていい感じになったとしても
いつかは男性だとバラさなければいけないはめになります。
じゃあ、最初から
「ボク男ですけど?」と言えばいいじゃないか
というとそうでもない。
逆に、彼がボクを最初から男性だと知っていた場合、
「知ってますけど?」となって、なんか恥ずかしい……。
結局ボクは彼について行くことが
できないんですよね。
ボク(申し訳ないけど、あしらおう……)
ボクはそう思い、彼に
ボク「違います……」スタスタスタスタ
と告げました。
しかし、尚も男性は食い下がります。
ナンパ男「え、じゃあ日本一とか?!
お姉さん言うねぇー!wwwww」スタスタスタスタ
ボク(う、うぜぇ……)
おそらくここを通る女の子に
何千何万回と繰り返した常套句を
饒舌にまくしたてる男性。
ボクは少しイラッとして
こう言いました。
ボク「あー、お姉さんじゃないんで」
ナンパ男「……」
ボク「……」
ナンパ男「えー!wなにそれwwww
マジウケるんですけどー!www新ギャグ?w」
いや、マジだから
ボク「い、いや、ホントなんで……」
ナンパ男「えー信じない信じないw
もっとマシな嘘つきなよーwww」
ボク「えぇ……(困惑)」
ナンパ男「あ、じゃあさ!
おっぱい触らしてよ」
はい?
ナンパ男「だってさー、男なんでしょ?
なら男同士だからおっぱい触ってもいいっしょww
うはwwww俺天才wwwwww」
ボク「いや、どこの世界に
いきなり道端で男に『胸触らせて』っていわれて
『男だからいいいか』ってなる男がいるんですか」
ナンパ男「……」
ボク「……」
ナンパ男「たしかにーwwww」
もうホントなんだお前
ナンパ男「えー、じゃあ、証拠見せてよw証拠ww
そしたら、諦めるからさwwww」
ボク「えぇ……証拠っていわれても……」
ボク(……!)
ボク「じゃあ、こんなんでどうっスか?」←男声
ナンパ男「……」
ボク「……」
ナンパ男「うまーい!www」
いや、一発芸じゃねぇから
ナンパ男「ねー、頼むよーwww
俺、背の高い女の子好きなんだよねーw」
ボク「女の子じゃなくて残念でしたね」
ナンパ男「じゃあ、もう
男の子でもいいからwwww」
ボク「ゲイじゃん」
ナンパ男「俺ゲイかもしれない」
いや、ゲイなのかよ。
その後駅の改札まで付いてきた男性は
結局番号も聞けず、何かを悟った顔で帰っていきましたとさ。
おしまい
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