想像以上の幼稚園
パートタイム教授、奥田健次です(^^)
今月から幼稚園、開園しております!
日本初、行動分析学を用いたインクルーシブ幼稚園です。
簡単ですが、現在までの状況をお知らせします。
これまで他の学校、幼稚園、保育所へのコンサルテーションをしてきましたが、そこで受ける相談事。
相談を受ける頃には、すでに問題をこじらせているのがほとんどです。
というか、問題をこじらせているからこそ、専門家の助けを求めてこられるのでしょう(こじらせたまま放置する現場のほうが多いと思いますが)。
例えば、幼児期から続いている問題が、小学校高学年まで続いているとか。
小学校どころか、高校生や成人になるまで続いている行動上の問題とか、強度行動障害の福祉施設等で働いたことのある人なら、当然、自覚はあると思います。
こうした長期化するような行動上の問題を、サムエル幼稚園では例えば1週間とかで直せています。
これ、大袈裟に言っているつもりはありません。大袈裟どころか「控え目に言って」それくらい日々成果を上げていまして、スタッフや保護者が「毎日が感動!」なのだそうです。
私自身、「うまくいくのは当然」と確信していましたが、私の想像をはるかに上回る成果です。
見学の申込みも多数ですが、学会等の関係者や幼稚園推薦人の方々には随時いつでもOKで、一般の幼稚園や福祉現場等からは秋以降に、ちょっとずつ順番に応じていこうと思っています。
さてさて。この大成功の秘訣は何でしょうか。
それはスタッフの工夫する行動が即日成果を上げているため、スタッフの工夫行動が強化されてるんです。だから、スタッフも楽しくってたまらないそうです。そりゃあそうです。自分の工夫や改善策が報いを受けるわけですから。
発達障害のある子が教室に1人いるだけで右往左往する現場を見てきましたが、うちは何人いても余裕です。
そして、インクルーシブ教育も狙い通り。発達障害のない子も、日々の生活の中で経験を通して優しさが身についていきますし、また個人の自発的な行動を増やすため、持ってる力がさらに増加してるのも明らかです。
すべてがうまく行ってます。恐ろしいほどに。
これまでに経験で実感できることは、「うまくいかないときはすべてがうまくいかない(悪循環)」、「うまくいくようにすればすべてがうまくいく(好循環)」ということ。
それにしても、うちのスタッフのチャレンジは素晴らしい。プラスチック段ボールを使ったパーティションも、子どもの行動を先回りして環境の一部にしてフル活用しています。プラ段の魔術師か。
理事長の私は軽井沢に戻る度に、ホームセンターにプラダンを大人買いしに通っています。
買ってきたプラダンが活用されると、またいくらでも買いにいきたくなるものです。
また、児童発達支援事業所ハンナの笹田先生の活躍ぶりも素晴らしいです。私も工夫家なのですが、なかなか笹田先生の工夫もお見事です。何より楽しくやっていただいているので、職場全体に笑い声と笑顔だらけになっています。
ハンナのほうの常勤(児発管、保育士、児童指導員)、パートともに追加募集中。こんな工夫が強化される職場で働きたい方のご応募、お問い合わせ、お待ちしています。
働く前にしっかり行動分析学を学びたい方は、もうすぐ締め切りの年に1回のイベント。行動分析学道場に、ご参加下さい。事例研究コースは、この週末で閉め切ります。ご案内は、こちらから。
ところで、最近、教育相談が逆にやりにくくなりました。
というのは、親御さんの悩みごとに、通園している先で保育士や幼稚園教諭の対応がまずい場合、これまでは慎重に現場の批判をなるべくしないように気をつけて来ました。ところが、この4月から自分の幼稚園であまりに簡単な工夫で問題をクリアできているため、「ちなみに、うちの幼稚園ではそれ1週間もあれば直してますよ」と言わざるを得ません(苦笑)。
こういう言い方は臨床家としてよろしくないのですが、しかしその直し方を提供しているわけですからご容赦いただきたいと思います。
振り返って、今うちの幼稚園に何か課題があるかなぁ?
あるとすれば、常に金欠ってことだけですね(苦笑)。
定員35人の長野県一ちいさな幼稚園で、初年度に入園許可した8名でスタートしましたので、財政的に超大赤字です。とても厳しいです。
園児を満たしていなくても、常勤スタッフとパート全員の人件費を賄わなければなりません。
私個人は役員報酬も給与も当然ゼロ。私は定員を満たしてもゼロのままで良いです。お金の計算は出来ませんが、このまま比類無い幼稚園を永く笑顔でいっぱいにすることが何よりです。アイデアは泉のように湧き出てくるわけですから。
ぜひ、私個人にはまったく必要ありませんので、学校法人西軽井沢学園のほうに、これからも引き続きご寄付をいただければ幸いです(学校法人西軽井沢学園からのご寄付のお願い)。
奥田健次
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