槻本がトチ狂った話
大島薫ですー!
ちょっと前に連載していた
を覚えてらっしゃいますでしょうか?
あの話の中で槻本さんという
30歳のチャラい同期の男性が
ボクの頭を撫でたシーンがありました。
いつかその理由を説明しますと
本文に書いたのですが、他の連載に
時間を取られ書かず仕舞いでした。
ですので、今回は
槻本がトチ狂った話
を書こうと思います。
さて、ブラック企業に就職して
新人研修も終えたボクは
立派な企業戦士ブラックに
生まれ変わったわけです。
その他の同期の社員もみんなイイ感じに
真っ黒く染まっていたのですが、槻本さんは
相変わらずな感じチャラチャラのほほんと仕事をしていました。
ある日のことです。
事務の林さんというギャルがいたのですが、
(事務は割と髪型自由)
その人に仕事終わり槻本さんが話しかけていました。
槻本「林ちゃんマジかわいいよね」
林「えー、やめてよー」
ボク(槻本さん今日もマジでチャラいな)
槻本「今度さー、飲みに行こうよ。
林ちゃんの友だちも誘ってさ」
林「えー、合コンってことですか?」
槻本「ま、そういうことかな。おーい、青木くんー(ボクのこと)!」
ボク「へ?」
突然槻本さんがボクのほうを向いて
声をかけてきました。
槻本「林ちゃんと合コン行くからさー、
青木くんも来なよ」
林「ちょっと、まだやるって言ってない
じゃないですかーw」
槻本「ね? いいでしょ?」
ボク「ま、まぁ……」
林「もー、友だち予定あいてるかなー」
ということで、なぜかボクも参加しての
合コンが開催されることになったのです。
当日、飲み屋さんには噂を聞きつけた
男性社員2名がバッチリ駆けつけていました。
※営業マンはお酒と女性が大好きな人が多い。
ちなみになぜか喫煙率も高い気がします。
リーマンのマイセン率は異常。
到着すると、林さんも友人の女性を4名連れて
来ていました。
女性陣「はじめましてー!」
槻本「うわ、みんなかわいいじゃん!
今日は楽しめそうだね」
たしかに女性陣は粒ぞろいのように見えました。
その後、普通に自己紹介などを一件目で済ませ、
カラオケに行って二次会。
お決まりの王様ゲームなんかをやっている内に
ボクは情けないことに酔っぱらってしまいました。
ボクは酔うと笑ったり泣いたりするのではなく
寝てしまうクセがあります。
意識が戻ったのは2~3時間後でした。
ボク「……!」ガバッ
林「あ、起きた」
起きると、どこかの河原にいて、隣に
林さんがいます。
ボク「あ、すみません……!
……って、アレ? みんなは?」
周りには誰もいませんでした。
林「コンビニにお酒買いに行ってるよー。
風が気持ちいいから外で飲もうってさ」
ボク「そうなのかー。すみません」
林「んーん、でも、アレだなー。
槻本くんは青木くんに取られちゃったなー」
ボク「はは……」
ん?
ボク「……え?」
いまなんか聞こえた気がします。
林「え? ああー、そっか。
寝てたから知らないか」
林「えっとねー、んふふw」
(以下、林さんから聞いた話)
社員A「じゃあ、次オレが王様ねー!」
社員B「あんまムチャなこと命令すんなよ」
社員A「わかってるって! えーと、じゃあ
3番が4番の〇〇を××する!」
槻本「先輩マジえぐいっすねww」
社員A「3番だーれだ?」
し~ん
社員A「おいおい、隠すのなしだよ~w」
林「Aさん、アレ、アレ」
社員A「ん?」
ボク「ZZZzzz………」スピー
↑手に3番の割り箸持ってる
社員A「おいおい、なんだよー!
青木ー、しっかりしろよー」
林「ちょっとかわいそうだよーw」
社員A「ちぇっ、せっかく盛り上がってきたのになー」
槻本「……」ジー
社員B「おい、どうしたんだよ槻本」
槻本「あ、いや……」
社員A「は?!www
お前なに言ってんだよwwww」
槻本「いや、おれね、ぶっちゃけこの前の合宿で
青木くん抱けるなって思ってたんスよね」
(↑マジのトーン)
社員A「……」
社員B「……」
女性陣「……」
(以下、林さんの話終わり)
林「ってことがあったのよ」
ボク「……」
あいつ、男もイケたのか
ボク(ほんで、みんなの前でそれを
サラッと言ってんじゃねーよ)
林「でも、ホント手が早いよね槻本くん」
ボク(ホントだよ。あいつのそういうとこ
マジきらい)
ボク(でも……あの合宿のときはなんか
かっこよく見えたんだよなー)
ボク(みんなの前で言うってことは
意外と本気だったりして……)
ボク(いやいや! ないないw
………でも、もし、そうなら……)
林「ホントすごいよね、槻本くん」
林「奥さんもいるのにね」
ボク(そうそう、奥さんも……って)
えええええぇぇぇぇ!!?!?
結婚してんのかよ!!!!!
ボク(結婚してんのに男を抱こうとしてたとか
マジであいつの脳みそどうなってんだ)
っていうか……
合コンやってんじゃねーよ!
林「あ、みんな帰ってきた」
その後、河原で飲み直したボクらは
朝までバカ騒ぎをして帰りました。
ボクと槻本さんは少し距離ができました。
おわり
最近の画像つき記事
-
意見陳述
-
ゲイビデオモデルからAV女優になった話36
-
「適正AV業界はクリーンです」運動への抗議に関連した2月23日のツイートと3月6日のツイートをまとめました
-
ゲイビデオモデルからAV女優になった話35
-
AV新法による差し止め請求の途中結果につきまして
-
ゲイビデオモデルからAV女優になった話34
-
AV新法による差し止め請求が終わりましたことをご報告いたします
-
AV新法による僕のAV全削除に向けて途中経過報告ツイートまとめ
-
昨日行った伊藤和子弁護士とのやりとりについてと、今後の行動につきまして
-
世間の皆さまと業界の方々へ【適正AV業界が抱える問題】とAV新法改善に向けて元AV女優である僕からの改善案についてご提案
エラーで読めません
平日の水族館…
人は少なく、静寂が支配する空間。水槽の側からもたらされる、水面(みなも)を通過した揺らぐ光。ほぼ、それのみが照明となっているのが、場内の薄暗さの原因である。
巨大な水槽の中で二頭のイルカが戯れ、それを熱心に眺める小さな子供が一人。
突如、響き渡る女性の金切り声。
「○○ちゃん! そんなもの見ちゃいけません!」
乱暴に手を引かれ、母親に連れて行かれる子供。なにが起こったのか?
よく見れば、後方から追い駆けるイルカの下腹部に黒いホース状のモノが………わりと長い。
説明は、NGワードに引っ掛かるのでしないよ?(実話です…ってか、目撃しました!)