台湾ABAと(シカゴ便り4)
パートタイム教授、行動分析学者の奥田健次です(^^)
国際行動分析学会に来ています。シカゴ。2005年、2008年、2013年、2014年と、シカゴに来るのは4回目になるかな。去年もここで教育相談をやって(それからミネアポリスへ移動)、今年も昨日、学会会場に行く前に教育相談を実施しました。
これだけ来ると、馴染みの街になってきました。
合成写真みたいに見えるけど、ちゃいますよ。そんな小保方な。この辺りが、シカゴの絵はがきになるようなビル群ですよと。
昨日は、いくつかポスター発表を回って、ブックストアでお買い物。
良い本、2冊購入しました。一冊は、そもそもABAって徹底的行動主義に根ざしているはずであってそれを再確認するような、そんな俺のスタイルにビビッとくるタイトルでしたから。これはじっくり読むべき本だと思う。
なんか資格の有無をABAを使えるかどうかの判断材料にしようという流れがあるけど、「資格が保証する最低水準」ってのはマクドナルドの中で一連の仕事ができますよっていうレベルであって、それを超える問題には対処し切らん専門家が続出してますね。(それで申し訳ないけど、俺、世界中を回ってフォローしてます)
だから資格が保証する程度の「幅広いけど薄っぺらい理解と技術」で、何でもできるみたいな勘違いが起きやすい。もしくは、権威主義。自分の持っている勲章に価値があるとする人たちなんよな。
そんなわけで、こういう人たちも俺に声をかけてくるけど研究の話にならないものだから、話していて面白くも何ともない。
臨床の技術があって、実験技法が確立していて、理論行動分析もしっかりしていれば、資格の有無は関係ない。俺はそう思うね。
もちろん自分が持っているすべての資格や免許についてさえ、そう思っていますよ。基本、いらない。
日本でもアメリカでも、その資格がどうなるかっていう話ばかりしている人がいるけどさ、本当に会話が楽しくない。まあ、住んでる世界と随伴性が異なっているということでしょ。交流にもならないし、交流したくもない。
購入したもう一冊は、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の立場からの子育て論。これを立ち読みしたら、なかなか内容が面白い。それに意外と英語が簡単。日本に帰ったらジックリ読みます。
夜にはABAIエキスポに。J-ABA(日本行動分析学会)の展示。
真向かいが台湾ABA(台湾行動分析学協会)の展示でした。
ちょうど『叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本』の台湾語版が出た後だったので、それを携えて園山理事長、杉山先生と共にご挨拶に。
後ろに手前味噌を隠しています(^^ゞ
国際的な交友関係の広さを持つ杉山尚子先生が紹介して下さいました。
「はじめまして、原著者です」ってな感じでご挨拶。最初は、台湾語で台湾の本を書いたと思われてしまったのですが(日本語の本を持っていかなかったし)、すぐに事情が分かってビックリしておられました。
ただし、日本語から台湾語への「翻訳者が翻訳のプロではあるが行動分析学専門ではないため、誤訳あるかもしれません」と説明。この本、やはりまだご存知なかったようなので、大変驚き&喜んでいただけました。
Sue先生に台湾版『叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本』をプレゼントしました。台湾ABAで紹介してもらえると有り難いです。
今年中、韓国語版、中国簡体版と続けざまに出ます。これらは来年、サンアントニオまで持参します。
エキスポでお馴染み、親日派のカタニア先生、来て下さいました。
カタニア先生の教科書を読んでました。
今年は、会う人、会う人に「ノーマルな格好ですね」と言われるので、よく基準が分かりませんね。昨年も今年も普段着ですが。ノーマルって何?
あれ、このフレーズ、どっかで聞いたような。笑
奥田健次
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