低血糖症とアドレナリン、コルチゾル
Hypoglycemia-Associated Autonomic Failure in Healthy Humans: Comparison of Two vs Three Periods of Hypoglycemia on Hypoglycemia-Induced Counterregulatory and Symptom Response 5 Days Later
http://press.endocrine.org/doi/abs/10.1210/jc.2013-3493
低血糖症に悩む女性は多い。症状を抑えるには高頻度の低炭水化物・高タンパク食が有効であるが、なかなか完治は難しいようだ。
その理由の一つが、低血糖関連自律神経障害（Hypoglycemia-Associated Autonomic Failure） である。簡単に言うと、何度も低血糖を繰り返すことで慣れが生じ、身体が血糖値をなかなか上げようとしなくなるということである。ただし詳細なメカニズムはまだよくわかっていない。
糖尿病患者の場合は、低血糖症に対する指針がある。
Hypoglycemia and Diabetes: A Report of a Workgroup of the American Diabetes Association and The Endocrine Society
http://care.diabetesjournals.org/content/36/5/1384.full
しかし糖尿病でないのに、低血糖症に悩まされる患者は多く、その場合は対処が難しい。
Healty Humanを対象にした研究では、グルカゴンやノルアドレナリンではなく、アドレナリン(
エピネフリン）やコルチゾルのインスリン拮抗反応に問題があるかも、と示唆されている。
Hypoglycemia-Associated Autonomic Failure in Healthy Humans: Comparison of Two vs Three Periods of Hypoglycemia on Hypoglycemia-Induced Counterregulatory and Symptom Response 5 Days Later
http://press.endocrine.org/doi/abs/10.1210/jc.2013-3493
オピオイド受容体をブロックする「ナロキソン」に、非糖尿病患者のHAAFにおけるアドレナリンの反応を高めるという報告がある。
Hypoglycemia-Associated Autonomic Failure Is Prevented by Opioid Receptor Blockade
http://press.endocrine.org/doi/full/10.1210/jc.2009-0882
なおアドレナリンやコルチゾルを合成するためには、十分なビタミンCとビタミンB群が必要だ。これらの大量摂取も有効だと思われる。
なお大量のビタミンC摂取は余剰のコルチゾルをクリアする効果もあるので、運動をする人には特にお勧めしたい。
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