白玉サバイバーの話3
そのバカ２人を仮に
桜井と米田としましょう。
白玉団子を口に入れたまま、
昼休み、５限目、６限目と乗り切ったボクは
放課後の教室で２人に声をかけました。
なぜこの２人に声をかけたのかというと、
その口元が妙に、モグモグしていたからです。
薫「あれ？ お前らこんなところで何してんだよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
桜井「え、別に」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
米田「おはへほほ、ほほひはんはほ
（お前こそ、どうしたんだよ）」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
３人「…………あっ！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
薫「お前らもしかして……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
桜井「お前も？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
米田「ひははまほ（白玉を……）」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
これには驚きました。
まさかいつまでも白玉を口に入れる
という発想を思いつく奴が、同じクラスに３人もいたなんて。
米田は大きめの白玉を保有していたようで、
意志の疎通が難しかったですが、
どうやら３人ともとりあえず
自宅まで無事に白玉を運ぶ
という目的は同じだったようです。
ならば、我々はいわば同志といえるでしょう。
ここに、関西白玉連合が誕生したのです
現在の生存者
大島 ○
桜井 ○
米田 ○
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