旧友との親交は
一昨年の年末、古くからの友人が亡くなった。彼とは26~7年になる付き合いで、バイト先のスポーツクラブが一緒だった関係で知り合った。
二人ともまだ若く、将来に夢を持ち、いつかボディビルで成功しようと誓い合った。
私が大学卒業後、彼はジムのオーナーになり、しかしいつしかジムの経営に問題が出たのか、最終的にはパーソナルトレーナーとして活動していたようだ。
ようだ、というのも適当なのだが、徐々に付き合いは薄くなり、たまに顔を合わせるくらいとなり、最終的には年賀状のやり取りだけとなる。旧友との関係が薄まっていくのは、普通にあることだろう。
その逆の例もあって、facebookなどのSNSの利用により、旧友との親交が回復することもある。
しかしそれも曲者で、久しぶりに会おう!とそのときは嬉しくてお互いに言いあうも、実際に会うまでに至ることは少ない。
実際に会ったとしても、意外に話すことは少ないものだ。近況報告が終わり、昔話に花が咲いたあとは、自然と会話も途切れがちになる。そしてやや白けた気分で別れ、もう一度会おうというまでには、なかなかならない。
しかしそれが元カノだと、話は全く変わってくる。いくらでも話すことは出てくるものだし、自然とまた会おうねーということにもなる。一般的な話としてだが。
男同士のつながりは、仕事や趣味でつくられる。だから旧友より、今の友達とのほうが関係は深くなる。
異性とのつながりは、その人本人の現在の魅力で決まる。だから今の彼女より昔の彼女のほうがそういった面で優れていれば、まぁそうなるわけだ。一般的な話としてだが。