忍び寄る中国の脅威
世界史に詳しくはないけれど、中国という国家の成り立ちには興味があるし、好きな国でもある。でも、第二次世界大戦後に共産党が支配している中国政府は脅威でしかない。毛沢東による文化大革命から現在に至るまで、この組織の本質はまったく変わっていない。
一党支配による全体主義であり、多民族を飲み込むことを躊躇しない。チベットやウイグルで起きたことは言うまでもなく、これからは台湾有事という事態を真剣に考慮する必要がある。ただし中国共産党の侵略行為はいきなりではなく、時間をかけて巧妙に仕掛けられてきた。
じわじわと外堀を埋めてから、一気に王手をかけてくる。その時点で侵略された国家や民族は、すでに骨抜きにされて抵抗できない状態になっている。ということは日本においても、そうした戦略が展開されていると考えるべき。
中国籍の不動産会社が、日本の土地を買い漁っているのはよく知られている。見た目は正当な商行為でしかないから、不安に思う人は少ない。それでも一部の人はその危険性をずっと訴えてきた。そんななか、長崎のハウステンボスが売却されることになった。買い手は中国の企業。
ボクはそのニュースを知ったとき寒気を感じた。これは単なる企業買収ではないと直感したから。このことに関して、詳しく書かれている記事を見つけた。
佐世保基地の目と鼻の先「ハウステンボス」は、香港系投資会社が買収
リンク先の記事では、ボクが感じていた違和感が分かりやすく解説されている。ハウステンボスからわずか15キロ先に、自衛隊と米海軍の重要拠点である佐世保基地がある。民間企業であっても、この距離の近さは異様に感じる。
ハウステンボスを買収したPGAという企業のCEOは、中国共産党幹部の子弟であることがほぼ確実とのこと。つまりスパイ活動に関わっている可能性がゼロだとは言えない。これと同じようなことが他国でも起きている。リンク先の記事から抜粋してみよう。
『中国の国政助言機関である人民政治協商会議の元委員が率いる中国企業が、オーストラリア北部ダーウィンの商業港を99年間賃借する契約を締結。同港の敷地から4キロ以内にあるクナワラ海軍基地は、インド太平洋地域でのアメリカの軍事活動の拠点でもある』
『中国企業が米ノースダコタ州で約120ヘクタールの土地を購入したと報じられた。トウモロコシ加工工場を建設する予定だが、中国のスパイ活動の一環だと疑われている。問題の土地から車で20分の場所に、最先端の軍用ドローン(無人機)を擁するグランドフォークス空軍基地があるためだ』
これらの事態を受けて、オーストラリア政府やアメリカ政府は契約の見直し等を命じている。中国による明らかな脅威だと認めたからだろう。ところがもっとも中国に近い日本では、そんな声が政府関係者から聞こえてこない。なぜなんだろう?
危機意識がないということなら、早急に政治家の意識改革をするべき。だけどもっと怖い理由も考えられる。中国共産党は土地買収だけでなく、人間の心を買収することにも長けている。政治家や芸能人を含め、影響力のある人間を取り込もうとしているのは事実。
金銭等の経済的な供与や、最悪の場合ハニートラップのような行為が堂々と行われている。これは想像ではなく、実際に仕掛けられたことのある人物が語っていた事実。つまりその罠にかかってしまい、中国政府に忖度することしかできない政治家がいても不思議じゃない。
中国政府はこうしてじわじわと外堀を埋めてくる。だから王手をかけてきたら終わり。その前に適切な対応を取っていかないと、日本という国家の存亡に関わってくると思う。まず注目するべきは、まもなく実施される沖縄県知事選挙だろう。今後の日本を左右する試金石となる気がする。
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