夢体脱日記#122
今日は明晰夢を見るコツについて触れておこうと思う。具体的な方法については、今年の8月に出版された『夢体脱』を読んでいただけたら理解してもらえるかと思う(宣伝ですwww)
でもせっかくブログを読んでもらったので、本に書いていないポイントを紹介しようと思う。それは普通の夢から感覚をつかむことができる。
今朝のボクの夢を例にあげてみよう。これは明晰夢ではなく普通の夢。夢だと気づいてはいない。普通の夢なので内容は支離滅裂。
どこかの地下街で待ち合わせをしていた。新しい農業をやっている人がいて、その人の仕事を見せてもらえるらしい。紹介されたのは若い男性で、カリスマがありそうな人物。さらに協力している男性の親子も紹介された。
それで農地へと向かう。地下街にいたのにいきなり屋外。平行に走るいくつもの道を横切って、田園地帯を進んだ。途中に小川があって、農業用の用水路だと判断した。過去に何度もこの場所を歩いていた気がする。リーダーの男性はボクを雇いたいのがわかった。ただ親子の男性たちが異様で判断できずにいた。
というようなわけのわからない夢。こんな内容でも明確に記憶しているいくつかのことがある。
・紹介された人たちの顔をじっくりチェックしたこと。表情や悪意のあるなし等。
・地下街にいたのに、なぜいきなり屋外にいるのか?
・なぜ農業経験のないボクを雇おうとするのか?
・親子の男性が、性的関係にあるという懸念。
何が言いたいのかわかるだろうか? 夢だと気づいていないけれど、夢の世界に没頭しているわけじゃない。
大切なのは夢を体験している自分と、一歩引いて全体を俯瞰している自分がいるということ。主観的な自分と客観的な自分が同居している。この二面性こそが、普通の夢から明晰夢に至る分岐点になる。
夢を見ている時は人間のファクトチェッカーが機能していない。だからあり得ないことでも疑問を覚えない。だけどボクは普通の夢を見ながらも、疑問に思うことを自分に投げかけている。この一歩引いた客観的な自分こそが、夢だと気づける意識体だということ。
ではどうすれば客観的な自分を育てることができるのか?
それは『観察力』を鍛えることに尽きる。
日常生活で街を歩いている時や、列車に乗っている時、ただぼんやりと過ごしているのは主観世界に落ち込んでいる状態。夢を見ていても夢だと気づかない精神パターンと同じになっている。だからこそ普段から一歩離れた自分を意識して、『観察力』を育てることが大切。
街で知らない人とすれ違った時、じっくり観察していると様々な想いが心に浮かんでくる。その人の人生を想像したり、ちょっとした表情の変化が目に止まったりする。そうしてじっくりと観察することで、普段から自分の『今』を客観視する視点を意識してみよう。
それが癖になることで、目の前で起きている出来事を漫然と眺めることが減ってくる。そうして育てた客観的な自分は、夢を見ているときに決定的な疑問を発するようになる。
「これは夢でないだろうか?」
そこから先は明晰夢の世界。『観察力』を鍛えることで、背後にいるもう一人の自分を目覚めさせることができる。そうすれば明晰夢を見る機会が一気に増えていくと思う。
さて、こんなリアルで不思議な体験ができる夢体脱は、誰でもやる気と根気があれば経験できます。興味のある方はこの本をぜひ!
2023年8月発行の新刊本です。全国の書店で販売しています。Amazonはこちらからどうぞ。
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