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高羽そらさんインタビュー

妻との再会のために生き切る

軽快なポップスなのに、声を出して泣きたくなるミュージックビデオを観た。P!NKのニューアルバムは今年の2月にリリースされた『トラストフォース』という作品。だけど12月になって新曲2曲とライブ音源6曲を追加したツアーデラックス版がリリースされている。もちろんボクは新しい方に切り替えた。

 

その新曲のうち『All Out Of Fight』という曲のミュージックビデオが公開された。好きな曲だったので昨日に観た。だけど切なくて泣いてしまった。

 

若いカップルが出会い、やがて一緒に暮らす。だけど彼女は不治の病となり、二人には別れが訪れるという内容。まるでショートムービーを見ているような気持ちだった。曲のタイトルをよく考えれば、「戦う術がない」という意味になるはず。つまりお手上げ的なニュアンス。素敵な曲なのでリンクを貼っておこう。

 

 

 

 

このビデオを観て泣いたあと、観たばかりの映画を思い出した。若くても、そして老人になったとしても、愛する人との別れは絶対にやってくる。死なない人間はいないんだから。でも最愛の人が亡くなったからといって、後を追って相手は喜ぶだろうか? 自殺した時に笑顔で出迎えてくれるだろうか?

 

その問いの答えをもらえたような素晴らしい映画だった。

 

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2023年 映画#199

『幸せなひとりぼっち』(原題:En man som heter Ove)という2015年のスウェーデン映画。先日のブログでトム・ハンクスが主演した『オットーという男』という映画の感想を『寒いので心温まる映画を』という記事で書いた。新しい作品なのでネタバレはしていないけれど。

 

『オットーという男』はハリウッド版のリメイクで、元の作品がこの『幸せなひとりぼっち』になる。原作の小説もこのタイトルで刊行されている。

 

トム・ハンクスの映画も良かったけれど、ボクも妻もこちらの映画の方が素敵だと意見が合った。スウェーデンの作品なので知らない俳優さんばかりだけれど、この物語の良さが最高に引き出されている構成になっていたから。

 

ストーリー展開ははハリウッド版とほぼ同じ。主人公の名前はオットーではなくオーヴェ。妻の名前はソーニャで同じ。ハリウッド版ではメキシコ移民だったマリソルという女性が、スウェーデン版ではパルヴァネというイラン人の移民として描かれていた。この女性役は重要なんだけれどね。

 

妻を病気で失ったオーヴェは、妻の元へ行こうと自殺を試みる。だけど常に邪魔が入ってうまくいかない。そんな彼を生きる気持ちにさせてくれたのが、パルヴァネを筆頭にした周囲の人たち。

 

ボクの勝手な想像だけれど、この物語の作者は夫の自殺を止めていたのは亡くなった妻だと考えているはず。人間は生きている限り『役割』が必ずある。だからそれを全うしてほしい。そのために自分の元へこようとする夫を止めていたんだと思う。だからこそ天寿を全うしての再会のシーンに号泣してしまう。

 

スウェーデン版ではオーヴェとソーニャの出会いがハリウッド版と違う。オーヴェが列車で寝過ごした時、前の座席にいたのがソーニャだった。赤い靴をはいた女性の足元から、やがて美しいソーニャの顔へと視点が移動する。それが出会いの場面。ソーニャを演じた女優さんがめちゃ可愛い!

 

origin

 

そして『役割』を終えて天寿を全うしたオーヴェ。棺にいるはずなのに、なぜか横向きで寝ている。そして彼がそっと目を開けると赤い靴が見えた。顔を上げるとそこには愛するソーニャが待っていたというエンディング。こうして書いているだけで涙が出てきた。

 

このシーンが最初の質問の答えだと思う。愛する人に先立たれても、命ある限りは「生き切る」こと。自ら命を絶ってはいけない。人生を全うしてこそ、愛する人の再会が待っているんだと思う。とにかく素敵な映画なので、多くの人に観てほしいと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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