戦うしかない母と子の哀しみ
今日の神戸の天気はいいけれど、かなり気温が低い。北風が強くて空気が冷たい。最高気温は20度に届かないので、桜が咲く頃の気温だった。だからまだ片付けていないコタツからミューナは出てこない。たまに顔を出してもすぐにもぐってしまうwww
明日は我が家の記念日なので、ちょっとしたパーティーの予定。天気は良さそうなので食材の買い出しもいい感じ。そして明日のパーティーが終われば次は6月にミューナの誕生日が待っている。何とか無事に18歳の誕生日を迎えられますように。
さて、1年以上をかけて読んできた小説もようやく終わりが見えてきた。
2024年 読書#42
『徳川家康〔24〕戦争と平和の巻』山岡荘八 著という小説。昨年の大河ドラマだった『どうする家康』を楽しむために始めた読書。ドラマはとっくに終わっているのに、小説はまだ続いている。それでも全26巻のうち24巻を読了した。残すところはあと2冊になった。よくここまで来たなぁ。
今回は大阪冬の陣がメイン。秀頼との戦を全力で避けようとした家康だけれど、全ての歯車が狂ってしまい戦争をするしかなくなった。それでも特大の大砲を用意することで大阪城の女性たちを怯えさせ、どうにか和議を結ぶことができた。
ここから大阪城の堀を埋めるという有名な場面になる。それでも淀君は家康を信用していた。そして冬の陣で和議を結んだことで秀頼も家康に寄り添う。ところが周囲の浪人たちはそうもいかない。彼らが望んでいるのは戦乱の世。平和な時代が来れば、自分たちの生き残る道がなくなる。それゆえどうしても戦争に持ち込もうとする。
この作品の後半は冬の陣から夏の陣までの駆け引きが描かれている。これがなんとも切なかった。2代将軍の秀忠は大阪に集った浪人たちを含めて、豊臣家を葬り去ることを望んでいる。秀忠は戦の足枷になると言って、娘の千姫に自害を勧めている。もちろん大阪の浪人たちは何がなんでも戦うつもり。
ところが家康はどうにかして秀頼と淀君、そして孫の千姫を救いたい。その策としては、秀頼と淀君たちを含めた豊臣家の重臣たちを奈良の郡山に移封させる。そして大阪城にたむろした浪人たちを排除して、5年後くらいには再建した大阪城に秀頼を戻すという案だった。
秀頼も淀君も、その申し入れを受け入れる覚悟を決めていた。腹心の大野修理もそれしかないと考えていた。ところが大野の弟たちを含めた他の浪人が反発。もう少しで秀頼たちを奈良へ連れ出せるところだったのに、浪人たちによって郡山城が焼かれてしまった。つまり秀頼の移封先がなくなった。
ここに至って平和の選択肢は消えた。秀頼も淀君も大阪城に残るしかない。このあたりの場面はかなり切ない展開だった。ということで次回は大阪夏の陣。いよいよこの物語も最後のクライマックスというところ。長い旅だったなぁ。
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