堤真一さんの演技に泣いた
春ですね。本当に暖かくなりました。いよいよ桜の花が満開に近づいてきました。神戸は来週が見頃でしょう。
昨日の散歩中に撮影した、桜とユキヤナギのコラボです。桜がもう少し開くと、さらに美しいハーモニーとなりそうですね。
今日からブログでの連載小説を再スタートしました。思い出すのに時間がかかりましたが、書き出すとすぐにその世界に戻れるものです。いよいよ後半のラストスパートです。そして昨日のくつろぎモードから脱して、仕事も再スタートしています。
近々に電子書籍での出版が控えているのですが、その作品の最終の推敲を始めました。そして新しい作品の概要を今朝の夢で見ました。ちょうど考え始めたばかりでしたので、便利な夢の機能ですね。短編のコメディを考えていたのですが、ぴったりの題材が見つかりました。笑い転げながら目が覚めましたからね〜〜!
そして仕事に集中していた間溜まっていた録画をせっせと消化しています。映画やドラマを観ることも、私にとっては読書と同じくらい大切な勉強の時間です。今日はとても楽しみにしていた作品を観ました。
『容疑者Xの献身』という2008年の映画です。
東野圭吾さんの原作でして、この作品で直木賞を受賞されています。そしてあの湯川教授が登場するガリレオシリーズの作品です。すべてのガリレオシリーズを読破したわけではありませんが。今の私にとってこのシリーズで最も好きな作品です。
それだけに映画化でどのような作品になっているのか、期待と不安でいっぱいでした。
月並みな言葉ですが、マジで素晴らしい! 本当に素敵な映画になっていました。おそらくこの映画を著者である東野さんが観られたら、きっと賞賛されると思います。原作の素晴らしさが見事に映像化されているだけではなく、映画としての強みを生かしきっています。本当に感動しました。そしてラストは涙が流れて止まりませんでした。
その涙をもたらしたのが、堤真一さんです。彼の演技に泣かされました。本当に素晴らしい俳優さんですね。この作品に関しては、湯川教授役の福山雅治さんをぶっちぎっていた感があります。それほど迫真の演技でした。
自分の生きる希望をもたらしてくれた隣の部屋に住む母と子。その二人が犯してしまった殺人事件をかばうために、完璧なアリバイを作り上げます。学生時代に湯川教授が天才と認めていた数学の達人で、論理的に組まれたアリバイ工作は鉄壁です。湯川が関わってくることがなければ、完全犯罪として警察は敗北していたでしょう。
その天才数学者である石神を堤さんが演じています。とても難しい人物です。論理的でありながら、心に鬱屈したものを抱えています。ひとつ間違えればストーカーと化してしまうような精神構造を持ち、かつ近寄りがたい頭の良さも持っています。その複雑な性格によって真実の姿が隠されていますが、最後の最後でそれが崩壊します。あの瞬間の石神の慟哭に、思わずもらい泣きしてしまいました。堤さん、すごい。『ALWAYS 三丁目の夕日』の鈴木オートの社長と別人です!
原作になかった湯川との登山のシーンも良かったです。映画らしい効果的なシーンでした。そして編集が素晴らしかったので、登場人物たちの心の動きが心に入ってきます。久しぶりに素敵な日本映画を観ることができました。
さて、あとどうしても観たい東野作品の映画化は『天空の蜂』です。まだレンタルでは新作扱いなので、ちょっと時間待ち中。近いうちにあの映画は絶対観たいと思っています。いい勉強になりました。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。
『STORY OF ZERO BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。