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高羽そらさんインタビュー

確定世界と自由のどちらがいい?

もしあなたに3日先の未来が見えるとしよう。常に3日先しか見えないので、6日後の未来は3日経たないとわからない。

 

なぜこんなことを書いているかといえば、いま執筆している新作小説のテーマを明確にするために、自分の考えを整理したいから。つまり独り言だと思ってもらえばいいwww

 

3日先の未来が見えるけれど、どうしても選択しなければいけないことがある。その選択肢は2つ。

 

一つは自由意志のない世界。ビジョンとして見える3日先の世界は確定している。だから起きる出来事を変えることはできない。あなたがそのときに口にする言葉も、関わっている相手の態度も絶対に変更できない。

 

もう一つは自由意志が存在する世界。3日先の未来は見えるけれど、それはその時点でのヴィジョンでしかない。あなたはその未来が気に入らなければ、予定している行動や言葉を変えることでちがった未来にできる。ただし、他人にも自由意志が存在するので、ヴィジョンとはちがう行動をする可能性がある。つまりそのときになってみないと、何が起きるかわからない。

 

3日先に未来を見る能力を与えよう。神様か宇宙人か知らないけれど、未知の存在が現れてそう約束したとしよう。ただし、どちらかの世界を選択しなければいけない。さて、あなたならどちらを選ぶ?

 

ボクは随分考えたし、小説の登場人物たちにも考えもらった。心情的には自由な世界を選びたい。自由という言葉が持つパワーもあるし、可能性を限定しないというポジティブな姿勢も好ましい。勇気のある主人公なら、間違いなく自由を選ぶだろう。

 

でもボクは確定世界を選ぶ。なぜなら確定世界には絶対的な安定と安心感があるから。3日後に起きる出来事は避けられない。うれしいことなら心待ちにしていればいい。だけど悲しいことや辛いことなら、黙って受け入れるしかない。最悪の場合、そこに自分の死を見る可能性もある。

 

だけど確実に起きることを知ることによって、心の準備ができる。もし自由意志の世界なら、未来を知ることに意味がなくなる。なぜなら実際に何が起きるのかわからないから。つまりボクたちが普段生きている世界は、自由意志の世界だということ。

 

もし3日後に自分に危険が迫るとして、自由意志によってそれを避けたとしよう。でもそれが本当にやるべき行動だったかどうかは、結果を見るまでわからない。怪我したことによって、人生を変えるようなチャンスを得たかもしれない。だけど自由意志によって怪我を避けることで、それを逃しているかも。

 

要するに自由意志というのは、その場限りの対処療法のようなもの。いつも3日先の未来を見せられながら、自分の望むものかどうかを判断しなくてはいけない。そこには耐えることも、悲しみを受容することもなくなる。最終的には災難を避けるという、逃避行動が習慣になってしまうような気がする。

 

それなら、ボクは決まった未来を見せてもらえるほうがいい。そしてそれを淡々と受容する。心の準備ができていれば、ネガティブな出来事であっても、少しは自分と他人を傷つけることを防げるかもしれない。優しい気持ちを誰かに向けられるかもしれない。そんなふうに思ってしまう。

 

さて、同じ選択肢の主語を変えよう。もしプーチン大統領のような独裁者が2つの世界を選ぶとしたら、どちらを選択するだろう?

 

これはその独裁者の悪徳度によってちがってくると思う。自分個人の栄華を望んでいるとしたら、おそらく自由意志を選ぶだろう。なぜなら、もし自分が失脚する未来が見えても、自由意志がなかったら変更できないから。

 

ところが最悪の独裁者の場合、間違いなく確定世界を選ぶと思う。自分の命を犠牲にしてでも、人類を滅亡させたいと考えているとしよう。そのために戦争や核兵器使用のお膳立てを立てる、そして3日後に人類が滅亡する世界を見たとしよう。

 

もしそれが自由意志の世界なら、スーパーマンやイーサン・ハントが登場して、核兵器を止めてしまうかもしれない。だけど確定世界なら、誰にも止められない。自己破壊願望の強い悪役ほど、確定世界を望むような気がしている。

 

ということで、ちょっと小説の展開が整理できたかな? ブログを読んでいる人は意味がわからんだろうけれどねwww

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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