大晦日なので笑って終わった
子供のとき、年が明けると父親からよく言われたことがある。泣き虫のボクが年初めから泣いていると、「正月から泣いてたら一年中泣くぞ」と。
そんなときボクは思った。だったら大晦日の日に絶対笑って終わってやるとねwww
きっと子供心に、『終わりよければすべてよし』という言葉を感じていたんだろう。ということで今日は大晦日。2019年最後の映画は、思いきっり笑える作品を選んだ。
『宇宙人ポール』という2011年のイギリス・アメリカ映画。最初に観たとき笑い転げた。今日で2度目だけれど、内容がわかっているのに爆笑してしまった。コメディ映画でありながらアクションやカーチェイスもあるし、SF映画のような楽しさもある。
スティーブン・スピルバーグの『未知との遭遇』や『E.T』という映画が好きな人なら絶対好きになる作品。そのスピルバーグも声だけでカメオ出演している。それも本人役でね。
以前からアメリカに伝わる宇宙人伝説をうまく利用した作品。イギリス人のオタク2人が、アメリカでのコミケに参加したあと宇宙人との遭遇が噂になった場所を旅する。そしてエリア51付近にやってきたとき、そこから脱出した宇宙人に会うという物語。
宇宙人はポールと名乗る。でもそれは60年前に宇宙船が不時着したときに巻き添えにしてしまった犬の名前。ポールはアメリカ軍に捕われ、60年にわたって貴重な科学技術を教えてきた。そしてスピルバーグにも『E.T』のネタになる情報を提供している。それだけで笑える。
だけど人間はポールを研究し尽くし、あとは彼の特殊能力しか興味がない。つまりポールを解剖しようとした。それでポールはエリア51を脱走して生まれ故郷の星に帰ろうとする。主人公の二人がポールを助け、無事に宇宙船に乗せるという内容。
この映画は『未知との遭遇』と『E.T』をオマージュした作品。ただし宇宙人はそれらの作品とちょっとちがう。
ポールはタバコを吸うし大麻もやる。下品で下ネタを連発するところなんか、ぬいぐるみ映画の『テッド』とソックリ。死んだ鳥を生き返らせたと思ったら、予想外のことをやらかす。もうマジで笑うからね〜〜!
だけど心優しいところもあって、ついホロリとさせられる。わかっているけれど、つい涙ぐんでしまうんだよなぁ。この映画を面白くしているのは、主演のサイモン・ペッグとニック・フロストとい二人のイギリス人俳優。
サイモン・ペッグは『ミッション・インポッシブル』でベンジーというレギュラー役を演じているけれど、この映画ではコメディアンとしての本領を発揮してくれている。さらにこの二人は友人で、この映画の脚本を共同執筆している。
もし観ていない人がいたら、お正月映画にオススメ。ラスト近くは、いきなり有名女優が出てくるのにも驚かされるよ。
今日のように1年の最後もいいけれど、年の初めに観る映画としてもベスト。そうすれば、きっと2020年を笑って過ごせると思う。あっ、ボクも父親と同じことを言ってるよねwww
今年もこのブログを読んでいただいてありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。
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