絶対に怒らせてはいけない
映画のキャラで、絶対に怒らせてはいけないという主人公は多い。もし怒らせると命の保証がないから。
最近の映画で思い浮かぶのは、トム・クルーズ演じるジャック・リーチャー、そしてキアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックだろう。ジャック・リーチャーの場合は元軍警察という肩書きだから、まだ一般人には優しい。
だけどジョン・ウィックなんてプロの殺し屋だから、温情を期待しても絶対に無理だからね。少し古いけれど、シルベスター・スタローンが演じたランボーも怒らせてはいけない。
『96時間』でリーアム・ニーソンが演じたブライアン・ミルズというCIAの元工作員も怒らせたら怖いよ〜〜。娘を救うためだったら、誰でも躊躇なく殺すからね。そんな存在に、ジョン・トラボルタが演じるスタンリー・ヒルも加えるべきだろう。
2021年 映画#159
『リベンジ・リスト』(原題:I Am Wrath)という2016年のアメリカ映画。ジョン・トラボルト好きには必見の作品。この映画のときでも60代なのに、ちっとも老いを感じない。まだまだアクションがやれると思った。
ただし映画のストーリーは微妙。ある意味B級映画的な雰囲気を感じる。映画の冒頭ですぐに黒幕がわかってしまうというお粗末さwww
スタンリーの妻は新知事のためにある調査をしていた。そのデータは知事の計画を断念させる内容だった。ということでお約束通りギャングに妻は殺されてしまう。強盗に見せかけた犯行だった。最後まで黒幕の知事は隠されているけれど、ボクは映画が始まって10分でわかってしまった。
とにかく目の前で妻を殺されたスタンリーとしては、当然ながら許すことはできない。容疑者はスタンリーの証言に基づいて確保されたが、彼が証言したにもかかわらず釈放される。要するに警察もグルだったというありがちな展開。
そこでスタンリーは本気を出す。元は政府関係の秘密工作員だった。つまり殺し屋。だけど妻との結婚生活を選び引退していてた。知事、ギャング、そして警察は、怒らせてはいけない男に火をつけてしまった。
スタンリーが最初に紹介した人物たちとちがうのは相棒がいること。殺し屋時代のチームの一人で、名前はデニス。演じているのはクリストファー・メローニという名優。『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』というドラマの彼を知っているから、久しぶりに顔を見てうれしかった。
とにかくこの二人が最高。無敵すぎる。まるでターミネーターのように、銃弾の中をくぐり抜けても死なない。アクションなのかコメディなのかわからないほど、二人のコンビに楽しませてもらえる内容だった。
ありえない展開ばかりが続くので、細かいことにこだわる人は納得できないだろう。だけどこれはプロレスと同じ傾向の作品。だからショーだと思って観ると、楽しくて仕方ない。リアリティにこだわるのではなく、二人のオジサンの活躍に興奮するための映画だと思う。楽しんだ者勝ちの映画かな。
だけどこの二人のコンビが最高だったから、ぜひとも続編を期待したいところ。二人をもっと怒らせてほしいなぁwww
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