泣いた、号泣した
今日で1月が終了。早いもので、新年を迎えて1ヶ月が過ぎました。寒さもこの時期らしい、ピリッとしたいい寒さですね。
朝日の輝きも、冬の凜とした空気を感じさせます。夕方も青空が広がっているのですが、昼間はかなりの雪が降っていました。時間帯によっては吹雪いていましたから、かなりの寒さだったのでしょう。
さて、先ほど読み終えたばかりの本の紹介です。泣きました。いえ、号泣しました。累計にして400万部売れたのがわかります。ここ数年でこれほど感動して、心を揺さぶられた小説はありません。
『永遠の0』百田尚樹 著という本です。もう説明するまでもないベストセラー小説ですね。
私の世代の関西人にとって、百田さんという人物は放送作家として有名です。私が30代の頃に、関西で高視聴率を稼ぐ人気番組のクレジットで百田さんの名前を目にしましたし、関西のタレントさんのラジオ等で度々名前が登場するような人でした。
ある意味そのはちゃめちゃな人物像を知っているだけに、この小説を読んだ時のギャップには驚かされます。逆じゃなかってよかったかもしれませんね
この小説の印象で百田さんをイメージすると、実物像を知った時に愕然とするかも。私はTwitterもフォローしていますが、過激な発言をされることがあるので炎上はしますし、女性が見たら眉をひそめるようなツイートもありますからね。
いつか読もうと思って今日まで伸びていた小説です。どうも太平洋戦争の物語に馴染めないものを感じていたので、ちょっと二の足を踏んでいたのです。戦争や軍国主義を礼賛しているような物語だという噂が耳に入っていたので、その影響もあったかしれません。でもそのようにこの作品を揶揄する言葉は、読んだことがない人が発言しているものだと、ハッキリ理解できました。
もちろん戦争を礼賛している物語ではありませんし、かといって陳腐な反戦を訴える物語でもありません。太平洋戦争当時の若者たちが、どのような思いで自分の「死」に向き合い、愛する人たちのことを思って生きていたのかが、ありのままに描かれている物語です。百田さんの読みやすい文章が、その時代との距離感をさらに縮めてくれています。
特攻隊で戦死した祖父のことを調べようとした姉と弟。戦友会を通じて祖父を知る人たちの話を聞いていきます。最初は臆病者だとか、命を惜しむものだという悪口を聞かされます。しかし、次第に自分たちの祖父が素晴らしい人物だったと知っていく物語です。その過程を通じて、二人の心も成長していきます。
小説の中盤あたりから涙が止まりませんでした。祖父である宮部久蔵という人物の、孤高で気高い生き方に心が揺さぶられます。愛する妻と娘のために、何があっても生きて帰ろうとする姿に私の心が号泣しました。そして予想できなかったラストで、その久蔵の思いが無事に届けられたことがわかるのです。こんな結末は私にも読めませんでした……。百田さん、すごいわ!
しばらくこの小説のショックを引きずりそうなくらい感動しました。映画がヒットしたのもわかります。原作がどれだけ表現されているか不安ですが、さっそくTSUTAYAに入って映画を借りてこようと思います。悲しい戦争の物語なのに、読み終わってこれほど心が清々しくなる物語はありません。それは主人公の生き方が、清らかだったからでしょう。とても素敵な物語でした。
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