高羽そら｜たかはそら（作家、小説家）オフィシャルブログ

ネットではあらゆる情報が拡散されていて、なかにはヤバいものある。例えば爆弾の作り方、あるいは他人の家の鍵を開ける方法等の犯罪に関係するもの。でもそうした犯罪関係であっても、あえて公表する方がいいと思うものがある。それは詐欺の手口。

詐欺師たちは時代に則して、次々と新しい方法を考え出す。冷静に考えたら詐欺だとわかるようなことでも、目先を変えられることで騙されてしまうのが人間。だから警察や政府としては、新たな詐欺の手口を公表することで、同じ系統の詐欺被害を防ぐことができると思う。

最近の詐欺手口が紹介されている記事を読んで、詐欺師たちもよく考えているなぁと呆れてしまった。

AIで「親族の声」を生成、「相続乗っ取り」、さらに「震災義援金」まで…詐欺被害者が明かす「ヤバすぎる証言」

リンク先で紹介されていた詐欺の手口をまとめてみよう。

『相続乗っ取り詐欺』

資産を持つ高齢者を狙ったもの。税理士等を名乗り、このままでは多額の相続税がかかる。スムーズに相続できるよう手続きを代行するという詐欺。もちろん資産は詐欺師の名義に変更されている。

『AI音声詐欺』

オレオレ詐欺の進化版。先に息子や娘のターゲットを調べ、架空の電話で音声を録音する。そしてAIでその音声を合成して高齢者を騙す。声が同じなら、騙されてしまう人もいるかも。

『あなた狙われています詐欺』

あなたの個人情報が詐欺師の名簿に入っている。国から認可を受けた弁護士なら名簿から削除できる、といって手数料を騙し取る詐欺。

『電柱詐欺』

国の下請け事業で、電柱を点検するだけでお金がもらえると騙す詐欺。講習代として１万５千円、専用機器として250万円を支払うそう。もちろん点検を始めても報酬は出ない。

『詐欺on詐欺』

詐欺の被害に遭った人をターゲットにした詐欺。「専門の弁護士がお金を取り戻します」といって着手金を騙し取る方法。詐欺の被害者は騙されやすい性格の人が多い。だからさらにお金を搾り取ろうという悪質な詐欺。

ボクが20代の後半に学習塾の飛び込み営業をしていた時、よく上司に言われたことがある。『セールスお断り』の札が玄関に貼ってある家は絶対に訪問するべきとのこと。なぜなら営業マンの話に乗せられやすいと公言しているのと同じだから。

もちろん悪いのは詐欺師。けれどボクたちとしても自衛することは欠かせないと思う。まずはこうした詐欺の手口をネット等で政府や自治体、そして警察が公表するべき。そしてボクたちとしては、『お金が出る』ことに最大の神経を払うべきだと思う。

詐欺師の目的は金銭や財産。だから『お金を出す』行為には犯罪が関与する可能性があることを自覚するのは大切。少額だからといって自覚なしにお金を使っていると、気がついたら詐欺に遭っているかもしれない。

ただ現実問題として、詐欺のターゲットになる高齢者はあまりネットを見ない。だから子供世代が情報収集して、自分たちの親に警告することは必要だと思う。詐欺師は巧妙だからね。

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