戦争回避に欠かせないもの
今日は満月。でも雨模様なので、美しい姿を見ることはできないだろう。満月という言葉で頭に浮かぶ映像は、太陽が落ちてすぐの東の空。姿を見せたばかりの満月は大きくて迫力がある。
でも姿を見せた瞬間が、本当の意味での満月ではないことの方が多い。天文学的には満月の時間は定められていて、今日の満月は午前8時49分頃。ということでその満月の瞬間を意識して、あることをやり終えた。満月パワーの魔法が起きますように。
さて、とても勉強になる本を読んだ。そして戦争回避に欠かせないものを再認識させてもらえた。
2024年 読書#35
『世界の「今」を読み解く!【図解】新・地政学入門〜地理の政治学〜』高橋洋一 著という本。著者は経済学者として知られていて、元大蔵・財務官僚で博士号を持っておられる。政治関係で著者の意見がXでリポストされることが多いので、名前を知っている人は多いと思う。
なぜ人間は戦争をするか、ということについて「地政学」の観点から解説された良書だった。その「地政学」について著者の文章を引用しておこう。
『「地政学」とは、【地理的な条件】が一国の政治や軍事、経済に与える影響を考えることである。これをひと言で定義するならば、「世界で起こってきた戦争の歴史を知る」になる。地理的な条件とは、領土やその周辺地域のこと。領土といえば国同士が争い奪い合ってきたもの、つまり戦争がつきものだ。だから、地政学とは戦争の歴史を学ぶことといえる』
この定義に基づいて、中国、ロシア、アメリカ、そしてヨーロッパの戦争について書かれていた。なぜ戦争が起きたかということについて、短い文章ながら的確にまとめられている。そして人間が抱えている深い業のようなものを感じた。つまりこれからも戦争が起きるだろうということ。
この「地政学」に基づいて戦争を考えた場合、回避する方法はたった一つだと感じた。それは侵略者の軍師行動を「思いとどまらせる」ことに尽きる。言い換えれば、攻撃をすれば痛い目に遭うことを相手に理解させるということ。
ひったくりや痴漢の犯罪を考えている人間がいたとしよう。ターゲットとなるのは若い女性の一人歩き。自分より弱い相手でないと犯罪行為に及ばない。そういう意味では、喧嘩が強そうな彼氏と歩いている女性は狙われる可能性が低い。
先日に起きたイスラエルとイランの紛争。ミサイル攻撃を受けたイスラエルはイランに報復した。ところがその後のイランは静かにしている。その理由として最も説得力があるのは、イスラエルが核兵器を持っていること。イランとしては、本気でイスラエルを怒らせたくないのが本音だと言われている。
ロシアがウクライナに侵攻したのも、ウクライナが核兵器を放棄してしまったから。だからNATOに加入しようとしたウクライナへ侵攻した。NATOに入られてしまえば、ロシアはヨーロッパ諸国を敵に回すことになるから。
戦争回避に欠かせないもの。それは相手が軍事行動に出ることを躊躇させる防衛力、あるいは大国との同盟が現状の世界ではベストだと思う。中国や北朝鮮のような独裁国家に話し合いなど通用しない。悲しいかな。それが現代社会の現実だと思う。
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