M性感に行った話8
中年男性「では、コース料金〇〇〇〇〇円に、入会金〇〇〇〇円、
プラチナランクの女の子の指名料が〇〇〇〇円で、
お会計が〇〇〇〇〇円になります」
薫「はい」
料金を支払うと、男性スタッフが
受付にいるスタッフに声をかけます。
中年男性「おーい、ミサキ(仮名)ちゃんすぐ行けるかー?」
受付の男性「はい、大丈夫です」
受付の男性がそう答えると、
中年男性は振り返りました。
中年男性「では、お客様、女の子の準備ができるまで、
もうしばらく待合室にてお待ちください」
またあそこで待つのか
と、文句を言ってても仕方ありません。
薫(まあ、女の子もすぐ準備できるって言ってたし、
あとちょっとの我慢なんだから良いか……)
再び待合室のソファに座ります。
相変わらず、
待っているお客さんたちの視線は痛いですが、
先ほどよりかは心中穏やかです。
周りを見る余裕も出てきました。
それにしても広い待合室です。
だいたい20畳くらいのスペースの真ん中に、
大きな大理石の机が置いてあり、その周りを
朱色のソファーが取り囲んでいます。
机の上にはタブレットが、
これも四方に画面を向けて置いてあり、
その数全部で20個。
そのタブレットに表示されているのは、
どれもお店の女の子のプロフィールです。
薫(金かかってんなー……)
待合室の入口脇には
業務用の46型壁掛けテレビが二台ならんでいます。
片方は下着姿の女の子たちのイメージビデオ、
もう片方はなぜかガキ使の「笑っていけない~」が流れていました。
……っていうか、
遅くね?
再び待合室で待たされてから
15分以上が経過しています。
薫(なんかあったのかなー?)
こうも時間が経ってくると、悪い想像が膨らみます。
薫(まさか、ボクが女装だから
女の子が嫌がってるんじゃ……?)
薫(もしくは、お店的にやっぱり女装が利用するのは、
他のお客さんに迷惑になるから中でモメてるとか?)
薫(もしかして、ボクこのまま帰らされるんじゃ……)
ボクがそんなことを考えていると、
突然待合室のカーテンが開きました。
見ると、ほかのお客さんとは明らかに違う、
黒づくめのスーツを着た、茶髪でヒゲの男性が立っています。
その男性は、待合室を見まわし、
ボクを見つけると、すごい勢いで隣にやってきました。
???「お客様」
薫「!! は、はい……!」ビクッ
茶髪の男性がボクの前に跪きます。
???「申し訳ございません、私この店の 店 長 でございます」
店長が来ました
薫「は、はい……(なんで、店長さんが出てくるの???)」
これはもしかすると、本当に帰らされるかもしれません。
店長「いやー! そのー、なんと言いますか!
そのー、あのー……」
薫「はい……!(言いにくそう……やっぱり……!)」
店長「そういった方が
ご来店されるのは、そのー、初めてでして……
私どもスタッフ一同、
どうしたもんかなーと中で話合っておりました」
薫「はい……(あー、こりゃ帰らされるな……)」
店長「それでですね! あのー……そのー……」
薫「……(帰らされる帰らされる帰らされる……)」
店長「こ、これ……!」
薫「ほぇ……?」
店長「ぜ、是非そちらの業界のほうでも
当店を広めていただければと思いまして……!」←謎
薫「あっ……え? あ……!」
薫「ムリムリムリムリムリムリ!!!!!」
薫「無理です、無理です!
こんなの受け取れないです!!!」
店長「そんなことおっしゃらずに!」
薫「第一、そんなに知り合いいないですから!!」
店長「でしたら、ご自分でお使いいただいて構いませんので!」
ほな意味ないがな
薫「いや、尚更いただけないです!!!」
店長「気持ちですから!」
~2分後~
薫「無理です!」
店長「まあまあ!」
~さらに3分後~
薫「無理ですって!」
店長「そんなこと言わずに!!」
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