SOLA TODAY Vol.112
年末になると、今年を総括したものが発表されます。先日も音楽ストリーミングで世界中に浸透しているSpotifyが、今年のランキングを発表していました。圧倒的にトップを維持しているのがドレイクで、ベスト3にはリアーナとジャスティン・ビーバーがランクインしています。
ということは2016年に最も売れたCDはその3人の誰かだろう、と思いますよね? ところが違います。誰だと思いますか?
なんと答えはモーツァルトです!
モーツァルトの没後225年を記念して、10月28日に200枚組のボックスセット『モーツァルト225』がリリースされました。それが125万枚のCDセールとなって、堂々のトップ入りを果たしたそうです。
その理由として、クラシック好きな人にはモーツァルトのファンが圧倒的に多いこと。さらに記念となるCDが出されたことで、ギフトに使う人が多かったそうです。それにしても突っ込みどころ満載のニュースですね(笑)
まず突っ込みたいのが、200枚もセットを組めるというモーツァルトの楽曲の多さと長さです。これ全部を聴き終わるのに、どれだけの時間が必要なのでしょう? 想像するのも嫌になるほどの量です。
これをギフトにもらった人は、素直に嬉しいのでしょうか? 好きな人なら嬉しいのかな? わたしの場合、200枚も手元にCDが届いたら発狂しそうです(笑)お礼だけ言って、すぐに換金したくなります。
さらに突っ込みたいのが、CDの売上ランキングでトップだと言っても、実態はどうなのかなぁという部分です。物理的なCDで音楽を聴いている人は、現代ではどれくらいの割合になるのでしょう? わたしの感覚では、ここ数年でかなり減少していると感じています。
この2年ほどに関して言えば、わたしはまったくCDを聴いていません。所有していたものはすべてPCに取り込んで処分しています。それらを聴くときはiPhoneです。最新の楽曲についてもApple Musicを利用したストリーミングしか聴きませんので、CDプレーヤーやステレオセットを持っていません。
もしどうしてもCDを聴くとしたら、DVDレコーダーに挿入してテレビのスピーカーを通じて聴くしかありません。あるいはPCにDVDドライブを接続するかですね。どちらにしても面倒です。すっかりストリーミングに馴染んでいますから、いちいちCDの出し入れをするだけでもおっくうになってしまいました。
音楽というのはジャンルによってファン層が大きく分かれます。ですから比較することは難しいのですが、以前のように単純に売上ランキングを発表できない状況であることは確かですね。CDの売上だけで言えばモーツァルトですが、世界で最も聴かれているアーティストは誰かとなれば、ドレイクに軍配があがるかもしれません。
このニュースを見て「モーツァルト凄い!」と思うよりも、「あぁ、CDが売れなくなってきたんだなぁ」というのが正直な感想でした。
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