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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.718

ゴミのポイ捨てをなくすために、ゴミ箱を設置するべきか否か。設置しないほうが美観意識が高まるという人もいれば、設置しないともっとゴミが増えるという人もいる。なかなか結論が出ない。

 

ましてやこれが人間の命に関わることならどうだろう。もっと激烈な議論となるだろうし、事実これまでに賛否両論が限りなく激突している。

 

鬼のいないかくれんぼ 赤ちゃんポスト、苦難の旅

 

熊本に日本で初めて赤ちゃんポストが設置されたのは2007年の5月。もう11年を過ぎたことになる。この11年間どのような状況だったかをまとめた記事。色々と考えさせられる。

 

この病院に赤ちゃんポストを設置する際、行政側とかなりもめたらしい。子供を捨てる親は保護責任者遺棄罪となり、病院もほう助の罪に問われる可能性があった。心情的にも世間は受け入れてくれない。設立に相当苦労されたことが、この短い記事だけでもわかる。

 

だけどこの赤ちゃんポストで、11年の間に救われた命は130人を超えているそう。親がどうしようもなくて手放す子供だから、状況によっては虐待死が待っている人生だったかもしれない。

 

相談件数も2008年度の500件から、2017年には7500件に増えている。人に話すことによって救われた命もあるはず。設置当時は批判も多かったが、結果としてこの施設の存在に意義があったということだろう。

 

子供を捨てようと思う親の事情は様々だと思う。育てたいけれど経済的にできない親。育児ノイローゼで発作的に子供を殺してしまうかもしれない親。もともと望まない妊娠で育てる気持ちがない親。それらが複雑に絡み合った人たちだろうと想像できる。

 

だけど赤ちゃんポストに預けようというだけでも、まだかろうじてその親に良心が残っているということ。本当にひどい親なら、子供を虐待して殺してしまったり、産んだ直後に命を奪ってしまう。だけどその境界線ギリギリの親から、この施設が小さな命を救ったのは厳然たる事実だと思う。

 

それでもまだ問題は多いらしい。預けられた子供が家庭に戻されることになり、母親との無理心中で亡くなったという例もあるそう。11年前と変わらず行政の支援は厳しく、この施設の後に続く病院も現れていない。

 

本当は赤ちゃんポストなんて必要のない社会であるべき。だけど世界的に見ても現状は厳しい。一人でも多くの命を救うためには、今のところこの方法しかないのだろう。なんともやりきれない話だけれど、ボクたちはこの事実を正面から受け入れるべきだと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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