おバカ映画を秀作にする方法
Twitterの閲覧制限は受けていないけれど、騒ぎが起きてからボクにも多少の影響があった。このブログとTwitterとの連携が完全に切れている。
以前はブログを更新すると、自動的にTwitterに更新通知が投稿された。ところが数週間前から全く連動しなくなった。手動で連携すればいいだけなので、大した手間ではない。Facebookは最初から連携してくれないので、こうした状況には慣れている。
さらに閲覧制限騒ぎが起きてから、ブログ内のTwitter欄でボクのデータが取れなくなった。「通知はまだ届いていません」という表示が出ているだけ。
『Twitterで表示』というリンクからだとツイートを見ることができる。まぁブログからボクのツイートに飛ぶ人はいないと思うので、これもあまり気にならない。おそらく閲覧制限の影響が出ていると思う。まぁそのうちみんな慣れるだろう。
さて、ストーリー的にはおバカ映画という作品を観た。ところが笑いながら最後まで真剣に観てしまった。なぜならこの作品は、おバカ映画を秀作にする方法を完璧に実行していたから。
2023年 映画#100
『ターゲット』(原題: Wild Target)という2010年のイギリス映画。腕利きの殺し屋であるビクターが主人公。先祖代々殺し屋家業を継承している、由緒ある殺し屋というアホな設定www
ある日ビクターは、詐欺師で泥棒のローズという女性の殺害を依頼される。ギャングのボスに偽物の絵画を売りつけたことで、ローズは命を狙われることになった。ところがいくら殺そうとしてもうまくいかない。やがてビクターはローズに惚れてしまうという展開。
ビクターは50代だけど恋人もいない。母親からは結婚して殺し屋の後継者を作るよういつも責められている。孤独だったビクターは、なぜだかビッチなローズに好意を持ち、殺し屋なのに彼女の命を守ることを決意する。まさにおバカ映画の典型的な作品。
ところがついつい笑ってしまう。そして「そんなアホな」と思いつつも最後まで観た。この作品は、おバカ映画を面白くする方法が完璧に施されていたから。
その方法とは、才能のある俳優を贅沢に使うということ。これに尽きる。素晴らしい俳優は、仕事を請けたらどんな役でも真剣にこなす。バカなストーリでも照れることなく登場人物になりきる。この映画ではその部分が大成功していたと思う。
殺し屋のビクターにはビル・ナイ。
自由奔放な悪女のローズは、エミリー・ブラント。
ビクターの助手となったのは『ハリーポッター」のロン役でお馴染みのルパート・グリント。
ビクターを狙う殺し屋は、『ホビット』のビルボや『シャーロック・ホームズ』のワトソン役で知られているマーティン・フリーマン。
普段は全くこんな役をやらない俳優たちが、完璧に成り切っていた。さらに脇を固めるイギリスの俳優たちがいい。これで面白い映画にならないはずがない。
個人的にウケたのは『ラブ・アクチュアリー』でビル・ナイのマネージャー役をやっていたグレゴール・フィッシャーが、ギャングの手下役をやっていたこと。『ラブ・アクチュアリー』では感動の涙を誘った二人が、この映画ではドタバタと殺し合っているのが最高に笑えた。
ちょっとした時間潰しには、最高の作品だと思う。面白かったなぁ。
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