パン屋はさんはつらいよ
神戸は洋菓子の美味しいお店が多い。我が家から歩いて行ける範囲だけでも、これ以上の洋菓子店は日本にないだろうと感じるお店が複数ある。そしてその洋菓子店に負けず劣らず多いのがパン屋さん。神戸は京都と日本一を争うパンの消費量が多い地域。だから京都で生まれ育って神戸で暮らしているボクはパンが大好物。
パン屋さんも自宅からの徒歩圏内に最高のお店がいくつかある。それだけに神戸では洋菓子店もパン屋さんも競争が厳しい。顧客の舌が肥えているので、コスパが悪いと思われたら終わり。そんなパン屋さんには逆風が吹いていて、この1年で倒産が激増しているそう。
「パン屋さん」の倒産が急増し年度最多を更新 小麦価格の上昇などコストアップが痛手に
2023年度(4月〜3月)までのパン屋さんの倒産件数は前年度比85.0%増となり、前年度の約2倍となったらしい。年度単位では過去最多を記録したとのこと。
ボクが暮らしている神戸六甲に複数あった高級食パン店はここ1〜2年でほぼ全滅。これは一時的なブームだろうと思っていたので想定内。でもこれまで営業してきた焼きたてパンのお店も倒産が続出しているそう。
コロナ禍の時はテイクアウトができることで売上にさほど影響はなかった。補助金も飲食店と同じ扱いを受けていたので、資金繰りも安定していた。ところがここ数年で状況が一変。円安による影響で燃料費が高騰。ロシアによるウクライナ侵攻によって、小麦やバター等の値段も急上昇した。
賞味期限が短い焼きたてパンのお店は、客足が鈍ると廃棄率が高いので利益を圧迫する。コロナの補助金も終わった。というような悪条件続きが影響して、ここ1年くらいで倒産するパン屋さんが激増したとのこと。
この傾向はパン屋さんだけじゃないと思う。飲食店を観察していると、コロナ禍以降も閉店しているお店をいくつも見かける。やはり原材料費の高騰や補助金の廃止が影響しているのだろう。ただ外食そのものはコロナ禍に比べて増加傾向にあるので、企業によっては業績を伸ばしているところもあるはず。
パン屋さんの場合はテイクアウトが基本だから、コロナ禍が終わったからといって一気に客足が増えるわけじゃない。おそらくそんな影響が強く出てしまう業態なんだろうなぁ。そう思うと大手企業が工場で量産している菓子パンは強い。最近は品質のいい工場商品も出ているから、個人経営のパン屋さんは本当に大変だと思う。
人間にとって食べることは欠かせない。だからパン屋さんが消えることはない。それでも現状で生き残っていくためには、他店との差別化を意識しないと難しい。飲食店の経営って本当に大変だなと思う。パン屋さんはつらいよねぇ。
<お知らせ>
最新刊の『夢体脱』が全国の書店、並びみAmazon等のECサイトで販売中です。2012年に出版した『夢で会える 体外離脱入門』は、非物質世界の存在に『会う』ことがメインテーマでした。
でも『夢体脱』ではその出会いをどのようにして実生活に活かしていくかをテーマにしています。旧作を読んだ方にも新しい洞察が得られる内容になっています。是非ともよろしくお願いします。
Amazonでは単行本と同時に、Kindleの電子書籍でも購入していただけます。こちらからどうぞ。
ハート出版さんのサイトでも『夢体脱』の概要をご覧いただけます。こちらからどうぞ。
ブログの更新はFacebookページとX、並びにThreadsで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする