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高羽そらさんインタビュー

独裁者に媚びる密告社会

独裁者の支配する国家が、密告社会へと変貌するのは避けられない。国民は自分や家族を守るために、体制に迎合するしかないからだろう。その顕著な例は第二次世界大戦中のドイツナチスによる独裁。ナチスは国民の密告に基づいて大勢のユダヤ人を収容所送りにしている。

 

あの有名なアンネ・フランクの家族も密告によって連行されている。それも最近の調査によると、密告したのは同じユダヤ人だった可能性が高い。密告者家族の安全を約束することで、同胞の隠れ場所を調べさせていたらしい。酷い話だけれど、それが独裁者国家の現状なのだろう。

 

そしてそれは現在でも同じ。とてもショックで悲しい記事を見た。

 

授業で「反戦」の絵を描いたロシアの6年生を教師が通報…父親は逮捕、本人は孤児院へ

 

その独裁者国家とはロシア。表向きは公正な選挙による民主主義を装っているが、その実態はソ連時代と変わらない。プーチン大統領が絶対的な独裁者として君臨している。当然ながらプーチンに媚びる人たちが密告社会を形成している。

 

リンク先の記事によると、昨年の4月に学校の教師が絵画の課題を出した。絵画のテーマはロシアのウクライナ侵攻を支持する内容。まずここからしてロシア社会が歪んでいることがわかる。

 

子供に政治的なイデオロギーを強制するのは、戦前、戦中の日本と同じ。中国の文化大革命も脳裏をよぎる。子供を洗脳することで、不当な戦争を正当化しようとしているのは明らか。

 

ところがある女生徒が、戦争に反対すると思われる絵を描いた。まだ6年生の少女。その絵を見た教師は問題があるとして警察に通報した。教師が子供の描いた絵を警察に通報するなんて! この事実だけでロシア国家がまともでないことがわかる。

 

通報を受けた警察はシングルファーザーの父親を逮捕。プーチン大統領は2022年3月に刑法を改正し、ロシア軍の「信用を失墜させた」者には、最大5年の禁錮刑を科すことが可能になっているそう。この少女の父親はその罪に該当するという警察の判断だった。

 

父親が逮捕されたことで、絵を描いた少女は孤児院に収容された。父親の処遇が決まるまではその施設で暮らすことになる。もし父親が実刑を受けたら、そのまま施設から出られない。他国のことながら、腹立たしくて怒りが爆発しそうだった。

 

少女は素直な気持ちを絵にしただけ。教育とはそうした子供の自由な感情を育てることが目的のはず。なのにこの教師は警察に通報した。まともな大人がやっていることだと思えない。こんな独裁国家が先進国づらして国連の常任理事国でいることが信じられない。

 

プーチンを失脚させることは、不当な侵略を受けているウクライナの人たちを救うだけでなく、ロシアの国民を助けることにもなる。ロシア軍兵士たちはこのまま黙って戦地に送られていくつもりだろうか? 軍によるクーデターが正解だとは思わない。だけどそうするしかないほど、ロシアの現状は追い詰められていると思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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